クラウド事業者が業界やレイヤーの枠を超えて連携し東北の復興や日本の国力強化に尽力する動きが、民間横断で起こっている。 震災後急速に高まっているクラウドへの評価に応えるように、各クラウド事業者が団体などを設立して連携を深め、業界や社会全体への貢献度を高める活動を行っている。本稿では、「ニッポンクラウドワーキンググループ」などの活動について解説する。 復興支援を目的とした「東北SaaS・クラウド震災復興支援フォーラム」 2011年5月13日に発足した「東日本大震災復興支援クラウドフォーラム」は、クラウドによる情報化基盤を被災地域に普及させ、復興に大きく貢献することを目的としたもので、クラウドを活用した社会や行政に対する提案・提言、および仕組みの構築などを進めている。これまで宮城県仙台市や福島県福島市で会合を開催するなど、地域一体となった議論や検討を進めている。 9月12日には東北地域の社会基盤