ブックマーク / kame710.hatenablog.com (135)

  • 2020.11.24 言葉が立ち上がる - カメキチの目

    柳田邦男さんの『言葉が立ち上がる時』の3回目も、「老い」に深く関係します。 話題は二つ。 (私はよく老いのことを書きます。 実際に自分が老境に入らないとわからないことがいっぱい起きますが、 それはわからないくらいのスピードで徐々に起きる。 その中には「こういうことだったのか…」とうなずいたこともあり、若い人たちに 「そう感じ、思い、考えているジジイもいるんだな」と伝えたいこともあります) ---------- ① 「素朴な言葉の奥行き」 ゆっくりできる自分の時間をもち、好きなことを 楽しんだり(現状では退職しない限り実現はむずかしい)、 逆に病気に罹ったりケガをし、障害をもったりして、 人は(それまでよりも)「いのちの精神性」を上昇させる。 「いのちの精神性」は人が死んでも、後を生きる人 の人生を膨らませる種になることも少なくない。 →これを「死後生」と呼んでいいと思う(と、著者は言う)

    2020.11.24 言葉が立ち上がる - カメキチの目
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    tn198403s 2020/11/24
    今のお笑いは、「人を笑わせる」より「人を(嘲)笑う」、「人に笑われる」ことが多いと思います。昔もなかったわけではないと思いつつ、でも主菜じゃなかったように思います。
  • 2020.11.17 国民皆保険 - カメキチの目

    病気になったとき、ケガをしたとき、歯が痛いとき 私たち日人は(自己負担は気になっても)あたり前のように 医者に診てもらう。 あまりにも身近なので、あえて「国民皆保険」 (制度)のありがたさを意識することはない。 アメリカは「自由」のもとに(病気にかかるのも事故に遭うのも、それで苦しむ のも死ぬのも自由)「これが先進国か?」というほど劣悪な医療保険制度で、 オバマさんが大統領になったとき、最優先で国民の医療制度を改革し、アメリカ版 国民皆保険制度「オバマケア」をつくり上げました。 けれども実質が不十分なので、こんどのアメリカ大統領選挙でその充実をバイデン 候補が大きくとり上げています。 ---------- 最近、『沈みゆく大国アメリカ』 堤 未果 という新書を読んだ。 (グーグル画像より) 「大国アメリカ」で長く暮らす著者は、これまで『貧困大国アメリカ』を 著しているが、このでは医療・

    2020.11.17 国民皆保険 - カメキチの目
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    tn198403s 2020/11/20
    マイケル・ムーア監督の映画『シッコ SiCKO』を観てから、アメリカ医療の見方がガラリと変わりました。命を見捨てる医療は、弾圧のごとしです。
  • 2020.11.13 さらば 大バカトランプ - カメキチの目

    アメリカ大統領選挙の勝敗は気になったけれど(国民の「分断」状態を想像する だけで吐き気がするのでいつまで続くのか、トランプ政治がたとえ経済を上向きに していても彼が再選されないことを願っていた)、もし再び当選することになれば そういう事態をどう受け止めたらいいだろう?ともっともっと気になった。 「分断」「差別」を容認するトランプ支持者。 前回選挙はトランプが選ばれるかどうかは未知(おそらくダメだろうとの予測が 多かった)、初めてのことだったので、「分断が危惧されていても一国の大統領。 無茶や非道理はしないだろう。ともかく彼は有能なビジネスマン!」と期待し、 支持した人々のことがいくらか理解できたけれど、こんどばかりは同じ人間として (あれこれ考えても)わからない。 ----- 大統領選の前、NHKのルポルタージュで、街の声を取りあげていた。 その番組をみていての感想。 ↓ トランプ支持者の

    2020.11.13 さらば 大バカトランプ - カメキチの目
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    tn198403s 2020/11/20
    > アメリカが一つになってほしい。」前回、トランプがアメリカファーストと言ってましたが、彼の言うアメリカとは支配者層のことでしたね。これからは、ワンアメリカに向かって欲しいと私も思います。
  • 2020.11.10 水飲み鳥 その後 - カメキチの目

    前に水飲み鳥のことを書いた。 一昨年の秋の旅で新潟県の月岡温泉で買った。 一般的なガラス製品でずいぶんむかしに流行った。昭和のにおいがする。 別に温泉土産としではなく、おもしろいので買ったが、旅の記念にもなっている。 「水飲み鳥」という一般的な呼び名は味気ないので買ったときから「ピーちゃん」 と名づけている。 ピーちゃんは2年目になるいまも毎日、元気に首を 振っている。 ガラス製なのですが人形みたいに愛着がわき、24時間動きっぱなしでは疲れる だろうと朝、くちばしを水に浸して動きを開始させた、夕方には水容器をどかす。 水を吸ったくちばしはなかなか乾かず、こっちが寝るころもまだ首を振っている。 見てください。 www.youtube.com ところが、たまに振らないことがある。 (水飲み鳥の首振り原理は、赤い液体(ジクロロメタン《塩化メチレン》)の尻と 頭への動き(流れ)による重心の移動)

    2020.11.10 水飲み鳥 その後 - カメキチの目
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    tn198403s 2020/11/10
    「生きていると思う者がいるなら、少なくともそれは生きている。」「生きていると思う者がいなくても、存在しているのなら、気づかれていないだけであって、それは生きている。」最近、そんな風に思えてしまいます。
  • 2020.11.6 おかあさんだいすき - カメキチの目

    先日、『相棒』という刑事ドラマを観た。 (グーグル画像より) 同じころ、人々の生きざまを鋭く、温かい眼差しで見つめられる柳田邦男さんの 『言葉が立ち上がる時』というを読んでいた。二つに、 (グーグル画像より) 人間が生きるということについて、あまりに対照的な 感想を持った。 強く印象に残ったので書いてみたい。 ---------- ■『相棒』 超大富豪の男が、人(だれでも可)を殺してくれたら報酬に(並みの額ではない) 〇億円あげると、100%のゲーム感覚から殺人を誰か(だれでも可)にネットの 裏サイトを通して依頼し、その誰かが実行した。 超大富豪は密かにピストルを入手し、殺人を依頼された人物はそのピストルで 殺人事件を起こす。 ところが発砲された人(標的)は大怪我を負ったが死なずにすんだ。 (その後の話のスジ、結果などは略します) 世の中にはごくごく少数ながらも確実に超大金持ちがいる。

    2020.11.6 おかあさんだいすき - カメキチの目
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    tn198403s 2020/11/07
    質問の文脈では答えが女でも、意図を考えればだいすき!は素敵な答え。科学は本来万人のものですから、回答者に寄り添うことは可能でしょう。権力者は科学も人も従えようとしますが、結局は科学の否定だと思います。
  • 2020.10.26 写真はおもしろい - カメキチの目

    写真は、やっぱり おもしろい。 家の窓から見た夏の夕焼け。 同じく 家の窓から眺めたお月さん。我ながらうまく写っていてビックリ! (並みのデジカメの望遠機能で《天体望遠鏡は使っていません》)。 8月の暑い最中、県内のレジャー施設(山の頂上)に出かけた。 風が吹くと、たくさんのガラスの風鈴がいっせいに鳴り響き、地元特産の織物による幟がいっせいになびくのが、とても心地よかった。 上 青春 (いいなー、少年!) 中 ひっそりボール (練習で転がったか?フェンス越のホームランか?) 下 バッターと照明ボール 「グワーッ」顔に見えた。 (人の背丈ほどに伐られた株からイチョウのイチョウ。4腕の先には見事な葉) 夜の冷え込みでできた朝露がクモの巣にあった。 これは落しものです(図書館へ行く道の橋の新装なった欄干に置いてあった)。 片方だけ(耳からなら気づきそうなものだが…?) 〈オマケ〉すねる2歳。

    2020.10.26 写真はおもしろい - カメキチの目
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    tn198403s 2020/10/27
    > 天体望遠鏡は使っていません」なるほど!機能は技能で活きるものなのですね。
  • 2020.10.20 「バルブ」と「バブル」 - カメキチの目

    「バルブが閉まりにくい」とか、「…が緩んだ」とか 「…が潰れた」「…が壊れた」と言う。 バルブとは水やガスを管の元や途中で出したり止める開閉操作の器具のこと。 水道パッキン交換修理くらいなら自分でやったという方にはおなじみです。 言葉はよく似ていても、 「バルブ」を「バブル」と間違えたり、結びつけて 想うことはなかった。 「バブル」は泡。強引に結びつけるとすれば、 バルブと管の接合が悪くなったとき、管に混じった空気が泡となりブシュブシュ… 接合部分から細かい泡が屁(管が尻、バルブが肛門とすれば)のように漏れる。 ーーーーーーーーーー 私の頭には「バブルが弾ける」という言葉だけしか なかったので「バルブが弾ける」という言葉を聞いた ときは一瞬、混乱した。 ツレと何かの話をしていたとき、私が「バブルが弾ける」という言葉を使ったら 「私はそれ、いま聞くまでずっとバルブが弾けると思っていた」と真面

    2020.10.20 「バルブ」と「バブル」 - カメキチの目
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    tn198403s 2020/10/24
    「バブルが弾ける」と「バルブが弾ける」確かに。どちらも収拾がつかなくなる感じですね。弾ける前は、「膨らむ」と「締めつける」で大違いな感じなのに。
  • 2020.10.16 知性と「日本学術会議」 - カメキチの目

    「日学術会議」へ、政府の横やりがあった。 政治から独立していなければならないはずの科学・ 学問への権力介入は大きなニュースとなっている。 原発や憲法改正のような国の政策にモノ申すような学者は不要という。 法律に基づいた「日学術会議」は国と密接なつながりがあり、メンバーに ふさわしいか否かを国が決定するというのはそれなりにスジが通っているが、 そういう理屈は中国北朝鮮と同じだ。 (学門・科学上の考えが政治によって曲げられる。抑えられる。 政府は日政治中国化や北朝鮮化を目ざしているのだろうか?) ーーーーーーーーーー 「日学術会議」への政権介入がニュースになっていた頃、 『世界の未来』 エマニュエル・トッドほか著 というを読んでいた。 「教育」、それが育むはずの「知性」というものについての著者の考えが とても新鮮で、胸に響いた。 【引用】 「私はむしろ高等教育自体が愚かしいもの

    2020.10.16 知性と「日本学術会議」 - カメキチの目
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    tn198403s 2020/10/17
    学問の自由は、真理探究の自由。学問を歪めることは真理を歪める横暴。知性は、真理を求める感性というイメージです。知識の正誤を確かめるのは、知識を得る以上に大事。理由なき横暴に知性の欠片も感じられません。
  • 2020.10.6 「想像」してみるしかない - カメキチの目

    相川祐里奈・著 『避難弱者』 という福島原発事故での高齢者福祉施設の避難ルポルタージュを読み、 あらためて「想像」してみることのたいせつさを痛感した。 ----ー 東北大震災のとき、テレビは津波を実況中継した。 現実に起こりつつある津波の恐ろしさが全国に放送されていた。 画面では、まだ陸地から離れたところを進んでいるときはそれほど高い、 大きいとは感じなかった津波が、こっちへ近づくにつれ見るみる間に盛りあがり、 家々や車、電柱などすべてをなぎ倒し、おもちゃのように転がし、呑みこんだ。 画面に釘づけになり、特撮映画のような現実を受けいれるのに精いっぱいの最中に 私たちヒラの国民には想像もできなかった歴史的な大事故が起きていた。 福島第一原子力発電所の「想定外」の事故(専門家にも想像できなかったらしい。 ヒラに想像できなかったのはあたり前)。 「想定外」に大きな津波という自然災害にショックを受

    2020.10.6 「想像」してみるしかない - カメキチの目
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    tn198403s 2020/10/06
    より詳しく想像するということは、知ろうとして、知ったことを別のことと繋げようとした結果だと思います。ブログも、その一手段ですね。あらためてそう思いました。
  • 2020.9.29 池田昌子の言葉‐(前) - カメキチの目

    『絶望を生きる哲学‐池田昌子の言葉』というを読んだ。 著者、池田昌子さんは47歳という若さで逝かれた文筆家。 題名が「哲学」となっているが、哲学的な用語はいっさいない。 なかに、『14歳からの哲学』という著作からの言葉もあり、子ども向けに 書かれたものとはいえ、ものごとを「そもそも」と根から問うてみることの たいせつさが 強く伝わってきた。 珠玉のような人生観がズバリ述べられた。 強く印象に残った四つのうち、きょうは二つを書きます。 ーーーーーーーーーー ① 便利は不便 【引用】 人は当に気がついていないのであろうか。 次々に出現する最新機器によって、…どれほど不便になっているものか。 … 便利になれば時間が節約される。 その節約された時間を何に使うかというと、やっぱりその仕事をする… ゆえに、便利になることによって、仕事はより忙しくなっているはずである。 (「仕事」は狭い意味でだ

    2020.9.29 池田昌子の言葉‐(前) - カメキチの目
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    tn198403s 2020/09/30
    どんなに便利でも、どんなに不便でも、急いで生きても、ゆっくり生きても、1日は24時間ですものね。便利な24時間より、楽しめる24時間を持ちたいものです。
  • 2020.9.8 分 Ι 断 - カメキチの目

    人種差別の残酷さをこれほど強く感じさせた出来事は、 トランプが大統領になるまでは(覚えている限り)南アフリカのアパルトヘイト、 昔のアメリカ映画以外ほとんどなかった。 国民を「分断」する怖れはトランプが大統領に なった当初からいろいろなところで言われていた けれど、こんな事件まで起きるようになったとは誰が 予想しただろう。 ----- 大統領トランプ 個人の心は自分だけにしかわからないから、感じ 思い・考えることは「内心の自由」「内なる神のみぞ 知る」(他人にとってはどうでもいいことなのだ) トランプ個人(私人)として、自分の心でだけなら「白人は〇〇」「黒人は▢▢」「△△消えろ」と何百万回、呪文のようにつぶやき唱えてもかまわないが、 大統領のような一国のリーダーともなれば、 「私は、国民みなが幸せに暮らせる政治を行います」 と公言し、そのために普遍的な(国民みなが支持するような) 理念・

    2020.9.8 分 Ι 断 - カメキチの目
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    tn198403s 2020/09/10
    > 「分割(断)し、そして支配せよ」小選挙区制もそうですね。証拠を裁断して証拠がないと言い張った桜も当てはまりそう。/自由に民主主義を捻じ曲げる世にされてはなりません。透明にすべきは支配のからくりです。
  • 2020.8.21 『女性のいない民主主義』 - カメキチの目

    sohujojo.hatenablog.com 愛読している爽風上々さんが紹介しておられたを読んだ。 「女性のいない」+「民主主義」という題名がとても新鮮に聞こえた。 の内容はすばらしい紹介にお任せし、私が強く思ったことだけ書きます。 ーーーーーーーーーー 「民主主義」を男女の問題でいうと「平等」を 連想する。 まさしく「女性がいてこその民主主義」。 人口の半分は女性という事実の重みを男は感じなければならない。 「女性のいない民主主義」は言葉ではあり得ても、 中身では矛盾しており、あり得ない。 を読んで、 「男女平等」は口では(つまり頭では)軽く言えるけれど 社会での実現はむずかしい とあらためて強く感じた。 ある大学では入学に男女差別があると問題になったことがある。 その大学は医学専門で、医師になっても女性は子どもができると辞めることが多い という理由で男女差をつけたという。 女性

    2020.8.21 『女性のいない民主主義』 - カメキチの目
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    tn198403s 2020/08/21
    自論ですが、「女なら…」「男なら…」との表現を「人間なら…」と置き換えると、偏見が見つけやすい気がします。また「女性のいない…」の、女性を「貧困者」「子ども」「若者」等にしても見方が変化しそうですね。
  • 2020.8.18 直感 - カメキチの目

    「直感」は前にも書いたことありますが、意味は辞書により微妙に異なり、 どうもみなしっくりきませんでした。 最近また直感を強く思うことがあったので、しつこくネットを調べたら 「なるほど!」というものにぶつかりました。 いわく、「第一印象」みたいなものだと。 なるほど! ↓ 人は咄嗟に感覚で反応する(自己保存能。自分を守ることにつながる)。 「第一印象」もそんなものの一つ。 第一印象はそれとしてだいじにすればいいのに、大人になるに従い、「脳内変換」 (頭・理性、「考える」ということが登場し、第一印象が誤っていたら…と)し、 自分に都合のいいように修正してしまう。 大人に近づき頭を使うことが増え、いわゆる「知恵がついてきたら」頭脳に頼ろう とする傾向が強くなる。「頭脳に頼る」というより、実際は「計算高くなる」。 (キーワードは「脳内変換」) 若いころは(共働き生活に追われていたことも重なり)子

    2020.8.18 直感 - カメキチの目
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    tn198403s 2020/08/18
    直感て、説明できない奥深さがありますね。最近、藤井棋聖の活躍で、AI将棋の読みが話題になります。藤井棋聖の一手が、浅い読みでは悪手と判断されても、深く読むと好手と判断されることがあるとか。面白いです。
  • 2020.7.17 黒塗り・黒潰し - カメキチの目

    カメキチの目 老人と呼ばれるにはちょっと早い年で事故に遭い、 障害者となったが、 その体験は「人生」に目ざめた 思春期のように重かった。 それからは、「生きていれば何でもある(起きる)」 と思うようになった。 たんたんと過ごす、きのうと同じような日。 そうやって繰りかえしていることが無上にありがたく感じられ、手を合わす。 記事に豪雨災害のことを書いた。そんな自然災害のように遭う確率が高いものに 比べれば低いけれども、個人的に事故に遭い、事件に巻き込まれしたら、人生は そこから大きく変わる。 (最悪、いのちを落とすこともあるのだ。赤木俊夫さんは自らいのちを絶った) 私はきょうも生きている。それはたまたまの事故に遭っても障害は遺ったが、 いのちは助かったし、自殺したくなるような目に遭っていないだけのことなのだ。 ----- 家族、友人が(イジメ、暴力、殺し、差別…何でもいい)被害を 受けたので

    2020.7.17 黒塗り・黒潰し - カメキチの目
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    tn198403s 2020/07/17
    事実を誠実に語ることも、事実をきちんと確かめることもできない時代は、暗黒の時代。誰が誰を支配していたのか明らかにすることで、光が射しこむのだと思います。事実が黒いままではいけない。
  • 2020.7.6 「運命」は「必然」ではない - カメキチの目

    カメキチの目 録っておいたNHKBS1の 『欲望の資主義』という番組をみた。 シリーズもので、私がみたのはシリーズ終わりのころで、マルクス・ガブリエルと いうドイツの若い哲学者が登場した。 (みてホントよかったです) よかったという印象ばかりで、「で、何がよかった?」と聞かれたら、 ほとんど忘れていることに気づく。 ただ一つ、とても刺激的な言葉があって、忘れられない。 (けれど時間がたてば忘れてしまうので)自分の感想をまじえて残します。 ーーーーーーーーーー 「運命」は「必然」ではない。 「運命」は「自由」である。 (ガブリエルさんは天邪鬼のようなことを言う) 他にも、「『理性』と『感情』は対立するものではない」も印象に残りました。 そのことで、彼は小林秀雄がどこかで述べた有名な文章 「美しい花があるのではない。私が花を美しいと思うのである」を挙げます。 「美しい花」なるものが存在するの

    2020.7.6 「運命」は「必然」ではない - カメキチの目
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    tn198403s 2020/07/07
    「運命」と「必然」深いですね。運命は、命が運に左右される(運に任せる)のか、自分の命をどう運ぶ(切り拓く)のか、そのどちらを受け入れるかは、運命の分かれ道かも知れません。
  • 2020.7.3 「魂」・「死ぬ自覚」 - カメキチの目

    カメキチの目 「神話」が発するメッセージを、現代社会の私たちが聴くことのたいせつさを 河合隼雄さんのから書いたが、 河合さんは心理療法家として、傷ついた心を回復させるうえで、 ひとりの人間として日々つくられる自分だけの「物語」を語るたいせつさも 述べておられる。 (ブログはインターネットで公開する日記みたいなものだから自己流「心理療法」 かもしれないですね) 河合さんのを読むと感銘することがいっぱいある。懲りずにきょうも書く。 (が、とりあえず今回で最後とします) 小川洋子・河合隼雄 「生きるとは、自分の物語をつくること」 【引用】 河合: お医者さんに、魂とは何ですか、と言われて、僕はよくこれを言いますよ 分けられないものを明確に分けた途端に消えるものを魂というと。 善とか悪とかでもそうです。 だから、魂の観点からものを見るというのは、 そういう区別を全部、一遍、ご破算にして見ること

    2020.7.3 「魂」・「死ぬ自覚」 - カメキチの目
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    tn198403s 2020/07/03
    > 私はほんとうにそれが好きなのか、心から望むことなのか?」これを問うこと、問えることが、本当の自由かも知れないですね。
  • 2020.6.26 人生-「体験」「賭け」 - カメキチの目

    カメキチの目 「神話」のたいせつさを河合隼雄さんので初めて知り、もっと知りたくて 『「日人」という病』を読んだ。 その一節がまたまた強く心に響いた。 人生における「体験」、「賭け」のたいせつさを書きます。 【引用】 答えのないことがたくさんある 山に登ったら大きな木にしめ縄がしてあったり、大きな岩にしめ縄が… あれは、別に木や石が神さまではなく、大きい木や石に対面したときに感じる すべて、これが神なんです。… こういうことがわかってきて、ユングが、このように言っています。 我々の人生にとって大事なことは、自分の体験である、と。… (私が)私の母の死に対面したときに、母親の死体がどうなったかということ ではなく、その全体の中の私の体験そのもの、これを宗教あるいは宗教性と 呼んでいいのではないかと言うのです。 ですからユングは、宗教性というものは我々の全体を揺るがせて、 もうそれに対抗する

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    tn198403s 2020/06/30
    > 「俺はこれに賭けた」」言ってみたいと思いつつ、何にどう賭けるか、納得できる理由を探し続ける人生になりそうな気もします。/科学の知を証明するために命をはった人は、「俺はこれに賭けた」人になりますか?
  • 2020.6.12 生き方ヒント 神話② - カメキチの目

    カメキチの目 『神話の心理学 現代人の生き方のヒント』から。 きょうはその②。終わりです。 ①に続いてきょうのも強く考えさせられます。 【引用】 「自分を動かしているのは自分ではない」 つまり、(昔の)人々は自分の住む世界と調和した世界観のなかで生きてきた。… 彼らは自分の内界の住人たちとはうまくつきあっていたのだが、 外部の自然現象にどう対応するかについては、あまり力がなかった。 これに対して、現代人はこの逆をしていると言っていいだろう。 外的なことには上手に対応しているのだが、内的な落ち着きを失ってしまっている (現代人を支えてくれるような「神話」はないのだろうか)キャンベルは 「物事は(現代においては)神話化されるにはあまりにも早く変化しすぎている… 各個人が自分の生活に関わりのある神話的な様相を見つけていく必要があります」 これを怠るとどうなるのか。 内界で演じられるべき神々のドラ

    2020.6.12 生き方ヒント 神話② - カメキチの目
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    tn198403s 2020/06/13
    もしかすると、自然の理と自分の心、それを融合させるために生きているのかも知れません。そして融合させた自分の「神話」を創るため、人間の歴史があるのかも知れないと思いました。
  • 2020.6.9  生き方ヒント 神話① - カメキチの目

    カメキチの目 河合隼雄さんのは強く考えさせられることがあまりに多い。 自分だけ知るのがもったいない。 (きょうも河合さんの「神話メッセンジャー」となります) 『神話の心理学 現代人の生き方のヒント』 二回連続のうちの①。 初めに長い引用文を載せますが、河合さんの言わんとされることが 極めてわかりやすく書かれています。 (引用文だけで結構ですから、是非ともお読みください) 【引用】 ■ 物が豊かになると、人間が幸福になるためには、それに見合うだけ心のほうも はたらかせなければならないのである。 物が乏しいときは、っていくだけで大変だったので、心のことなど余り問題に ならなかった。 しかし、生活が豊かになり、生き方の選択肢が増えてくると、 それに相応する心の豊かさ、心の知恵が必要になる。… ■ キリスト教文化圏において、個人主義、自由主義が生まれてくるためには 長い歴史があり、個人を尊重す

    2020.6.9  生き方ヒント 神話① - カメキチの目
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    tn198403s 2020/06/13
    幸福は、到着点ではなく、方向に近い感じがあります。到着できたことより、その先を見ることが大事。ただ、その方向を見失うことは不幸かも知れません。ぶれることなく求め続けられる幸福を見つけたいです。
  • 2020.6.5 『ナバホへの旅 たましいの風景』② - カメキチの目

    カメキチの目 『ナバホへの旅 たましいの風景』 河合隼雄 ・著の2回目。 コロナ後の世界があれこれ言われだしている今、 北アメリカ先住民族を訪ね「たましいの風景」に出あえた 河合隼雄さんの著作から学ぶものはとても大きい気がする。 【引用】 スチュアートさんの言葉で印象的だったのは、「医療が工業化している」 ということであった。工業では上等の部品を沢山早くつくって、 上手に組み合わせると効率のよい機械ができる。 そして、機械が壊れると部品を取り換えるとよいのだ。 このような考え方が医療でも強くなり、すべてが「効率よく」なるが、 人間性は失われてゆく。 工業化された医療は、結果に重点を置きすぎる。 つまり、治ったか治らなかったかということにこだわる。 しかし、医療において、「過程」が大切なこともあるのを忘れてはならないと、 スチュアートさんは言うのである。 つまり、治らなくても、 その患者が死

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    tn198403s 2020/06/06
    > 海の向こうの出来事とはいえ恐ろしい。」確かに。同じ地球での出来事でもありますから、地球人として心配になります。