東京都江戸川区の都立葛西臨海水族園から3月に脱走し、行方不明になっていた絶滅危惧種のフンボルトペンギン1羽が24日、千葉県境の江戸川河川敷で休んでいるところを同園職員により捕獲され、約3カ月ぶりに園内へ戻った。 同園によると、同日午前11時ごろ、千葉県市川市の江戸川にかかる行徳橋近くの住民など複数の目撃情報が寄せられ、駆けつけた職員が捜索し発見。一度は水中に逃げられたが、午後5時半ごろに再び上陸したところを、職員が体を伏せて静かに近づき素手で捕獲した。暴れることはなかったという。 同園は同日夜、会見を開き捕獲したペンギンを報道陣に公開した。80センチ四方のゲージに入れられたペンギンは周囲を警戒するようにすくめた首をしきりに動かしていた。鳴き声は上げなかった。同園によると、ペンギンにけがはなく健康だが、翼の付け根に脱毛が見られた。25日午前に獣医による検診を受ける予定という。 ペンギンは生後