広告というのは、企業が特定のメディアの枠をおカネで買い取り、そこを使って100%自分たちが言いたいことを一方的に伝える、いわば偏りのある情報です。新聞一面全部を使った対談形式の記事があり、隅に「広告」と小さく書かれた記事も目にしますが、これも記事広告と言って立派な広告です。記事、広告、記事広告……。それぞれの背景や特性への理解が求められるはずですが、皆さんは普段どこまで意識されていらっしゃるでしょうか。 私は現在、米東海岸ボストンの対岸でハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)が拠点を置く大学街で、9歳と7歳の娘の子育てをしながら暮らしています。ここは世界中からさまざまな能力を持つ人々が集まって来ますが、そうした人たちとの付き合いや子どもの学校での学びを通じて、日本では思考力、多角的なものの見方、共感力、柔軟性をもっと育まなければならないのではないかと痛感します。 子どもの思考力