『社会人1年目からのとりあえず日経新聞が読める本』(山本博幸、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、「フレッシュパーソンのためのあたらしい教科書」と銘打って発刊された「『やるじゃん。』ブックス」シリーズのなかの一冊。キャッチフレーズからもわかるとおり、新社会人をターゲットとしたカジュアルなソフトカバーです。 しかし注目に値するのは、現実的にはより多くの層を取り込むことのできる内容になっているということ。多くの人が思い当たるような「いまさら聞くに聞けないけれど、知っておきたい基礎的な知識」を幅広く取り上げているため、新社会人のみならず、もっと幅広い層にアピールできるというわけです。 本書を一読すれば、世界で起きていることが手に取るようにわかるようになります。(中略)精密に深く学ぶ必要はありません。一方で顕微鏡や望遠鏡を使うように深く緻密に学びたい方も、この本をひととおり読むと、日経新聞を読む