今年出た本で、ベスト3を政治分野と経済分野で選んでみた。経済は翻訳や未翻訳抜かして日本語オリジナルのものだけ。政治は未翻訳新刊でもあげた。もちろん自分の本(『デフレ不況』は選ばない)。 経済部門 第一位 片岡剛士『日本の「失われた二〇年」』 文句ないでしょう。理論的基礎がしっかりし、それを支える独自の実証分析。これだけの重厚な経済書、しかも時事的テーマをしっかり取り組んだものはちょっとない。第4回河上肇賞受賞作 日本の失われた20年 デフレを超える経済政策に向けて 作者: 片岡剛士出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2010/02/25メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 217回この商品を含むブログ (35件) を見る 経済部門第二位 岩田規久男『「不安」を「希望」に変る経済学』 岩田先生ほど経済学の視点からきちんとした政策問題を論じられる人は日本ではほとんどいませんね。この本で