『プレゼントの経済学』

ジョエル・ウォルドフォーゲルの『プレゼントの経済学』。クリスマスの贈り物をイメージした白と赤のブックデザインもとてもいい。原題はScrooreconomics。つまり『クリスマス・キャロル』のかの守奴銭スクルージと経済学を結びつけた経済学の贈り物だ。編集の方から今朝、贈っていただいたとてもすばらしい著作。 贈り物が贈り主の「よろこばせたい」という動機に反して、貰い手の多くが「うれしくない」と感じてしまい、社会的なムダが発生している、とウォルドフォーゲルは指摘している。このムダは先進国を中心に膨大な金額になる。この贈与経済の分析を、著者は途上国への援助、政府が行う現物給付や日本での定額給付金などのようなタイプの現金給付の分析に応用していく。現金が一番贈り物として効率的なのに、現金を贈ることが社会的な規範、宗教上の理由、たんなる見栄などで控えられてしまうことも、贈与経済が非効率的になる原因であ

[prisoneronthewater]

大抵の場合、プレゼントを購入する時に使った金額は、貰い手がそれをもし自分で買うとしたら払っても良いと思う金額より高いので、社会全体でムダが生じているというミもフタもない話w

[Imamu]

>贈り物が贈り主の「よろこばせたい」という動機に反して、貰い手の多くが「うれしくない」と感じてしまい、社会的なムダが発生<「現金が一番贈り物として効率的~but~控えられてしまう~贈与経済が非効率的になる原因」

[Hicksian]

ジョエル・ウォルドフォーゲル著 『プレゼントの経済学』。

[y-mat2006]

おばあちゃんのプレゼントの話は産業政策論にも応用できそう。／おばあちゃん(政府)のプレゼント(産業政策)は、孫(国民)にとってセンスが古かったりして大して喜ばれない。

[JD-1976]

ウォルドフォーゲルのプレゼント経済学って、コーエン『インセンティブ』でも頁を割かれてましたね。

[tobiaki]

「プレゼントの経済学」