halさんの問いかけに対して、まじめに考えなければならないと思っているのですが、連休の最中で落ち着いて時間が取れませんので、今日はいくつかキーになると思われる教育・研究現場にまつわる「伝説」を思い出して書き留めておきたいと思います。 その1; 大学の教育は研究者でなければできない。 大学で教えられるものが、高校までとは違ってまだ教科書に書かれるほど成熟・安定してはいなかった時代には、大学で教えられるようなことは教科書にも載っておらず、研究の現場で起こっていることが研究者から学生にダイレクトに伝えられた時代もあったのでしょう。そういう時代には、大学で教育することができるのは現場で研究する人間でなくては無理だったのかもしれません。 私も大学に入った頃にはそういうふうに思っていたこともありますが、その後アメリカを中心に作られている充実した教科書を見るたびに、この伝説は日本の大学教員が教育にまじめ
石原千秋氏は『国語教科書の思想』(ちくま新書)の中で次のように述べる。 国語はすべての教科の基礎になるような読解力を身に付ける教科だとか、豊かな感性を育む教科だとか、そんな風に考えている人がいるとしたら、それは「誤解」である。現在の国語という教科の目的は、広い意味での道徳教育なのである。したがって国語ができるということは道徳が身に付いているということを意味し、読解力が身に付いたということは道徳的な枠組みから読む技術が身に付いたということを意味するのだ。 国語で点を取らせるには、そういうことを徹底させる必要がある。国語における「正解」とは、学校教育で「道徳的」とされることに沿った解答のことなのだ。 対策として二通りのアプローチがあるだろう。一つは学校教育で「道徳的」とされる考え方を完璧に身に付けさせるやり方だ。骨の髄まで「道徳」を身に付ければ、苦労なく「正解」にたどり着ける。その前提としての
昨日の朝、「現行教育基本法と「新教育基本法案」の比較」を作ってみました。せっかくなので、以下に同法案へのブロガーやネチズンの皆さんのツッコミをまとめてみます。目標は、とりあえず短期間で各条文への批判をまとめ、論点を整理することと、「基本法」の性格についての議論を再確認&再検討することでしょか。そうすれば今回の法案について考えるのみならず、いろいろと応用可能だし。 というわけでツッコミスト大歓迎。「ツッコミしてみました!」という方は、TBをいただければ見逃さずに紹介できると思いますので、このエントリーにTBをバシバシ送ってくださいませ。コメント欄も、もうちょっと開放継続。特に、法律に明るい人のご意見をお待ちしております。 「基本法」への無理解へのツッコミ 法律を「国家に属する国民の守るべきルール」を定めたもの、憲法を「国民に責任を負う国家の守るべきルール」を定めたもの、という「立憲主義」を採
海洋学園とは 愛知県蒲郡市に4月、中高一貫の全寮制男子校「海陽中等教育学校」が開校する。「将来の日本を牽引するリーダーの育成」を掲げ、トヨタ自動車やJR東海、中部電力を中心に中部財界の肝いりで誕生。英国のパブリックスクールをモデルに、既存の枠にとらわれない新たな教育スタイルをと意気込む。 三河湾に面した海洋リゾート施設「ラグーナ蒲郡」内の13万平方メートルの埋め立て地に校舎を設置。設立代表者は豊田章一郎・トヨタ自動車名誉会長で、設立費用約200億円は賛同企業約80社が寄付。初代校長には東大名誉教授で開成中学・高校校長を務めた伊豆山健夫氏が就く。 生徒全員にノートパソコンと携帯端末が与えられる。携帯端末は、校内の買い物に使う電子マネーや位置情報、緊急通報など多機能だが、事前に登録した8件のみの着信専用で買い物の中身や校内のどこにいるかまで把握もできる。校内には無線LANがあるが有害サイトには
ねえ、 日本が可及的速やかに、しなきゃいけないことはなんだと思う? 私は絶対教育改革だと思う。 この間テレビで 「なんで人を殺しちゃいけないのか説明してください」 って言ってる高校生を見て、 「は?」って思った。 もしあれが私の子供だったら、末代までの恥。 世の中には説明の要ることと要らないことがあって、 その質問は後者のカテゴりーに属するでしょ。 生きるのに苦労してないからそんな質問出てくんだろうね。 あたしも大して苦労してないけどさ。 生きることがどれだけ大変なことか知ってたら、 そんな質問できなくない? そういう低レベルなことをぼやいてる奴らをまとめて、カルカッタのマザーハウスとかルワンダとかに全員ボランティアに行かせるべきだと思った 向こうも迷惑だろうけど、頭下げて勉強させてもらいに行くべき。 必死に生きることにすがりつく人間を目の当たりにしたら
クビにされそうだった大学教員です。現役大学生とか、これから大学生になる人とか、大学生の親になる人向けのつもりで。 面白かったときにブログランキング【ココ】を押してもらうと、中の人が喜びます。 昔の自分のエントリにあったコメントに反応してみます。さぼる人はともかく、一生懸命勉強をしてもついていけない人もいるのは事実です。真面目に学んで結果が悪く留年、中退は避けたいものです。せっかく入った大学で何度も落とされるというのは、入学試験体制に問題があるのかもしれません。大学に入学を許可したのなら最後まで面倒を見ろと思います。親御さんの気持ちのこもった意見ですが、大学関係者としては、うなづくことはできない意見です。 最近のエントリのコメントも並べてみましょう。講義の回数を指定するのは自分としては当然だと思いますけど。 その対価として学生は授業料払っているわけですから。 もちろん実質も伴っていないといけ
産経新聞社のニュースサイト。政治、経済、国際、社会、スポーツ、エンタメ、災害情報などの速報記事と解説記事を掲載しています。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く