6月8日、米連邦準備理事会(FRB)の第一の命題は「高インフレの抑制」であり、強い引き締め姿勢を貫徹する可能性が高いようだ。藤戸則弘氏のコラム。写真はニューヨーク証券取引所で5月12日撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid) [東京 8日] - 米連邦準備理事会(FRB)の第一の命題は「高インフレの抑制」であり、強い引き締め姿勢を貫徹する可能性が高いようだ。パウエルFRB議長の強い示唆もあり、市場は既に6月、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での「0.5%利上げ」を織り込んでいる。現在の焦点は、9月以降の引き締めピッチが緩和されるのか、あるいは「0.5%利上げ」が継続されるのかに移っている。 これに関しては、アトランタ地区連銀のボスティック総裁が「年末のインフレ率は3%台後半になる公算が大きく、9月の一時利上げ停止が理にかなう可能性がある」と述べたことから、一時、