4月の全国消費者物価(除く生鮮食品、コアCPI)は前年比プラス2.1%だったが、生活実感により近い「持ち家の帰属家賃除く総合」は同3.0%だった。写真は東京都で2021年8月撮影(2022年 ロイター/Athit Perawongmetha) [東京 9日 ロイター] - 4月の全国消費者物価(除く生鮮食品、コアCPI)は前年比プラス2.1%だったが、生活実感により近い「持ち家の帰属家賃除く総合」は同3.0%だった。今後、賃金や消費の伸びが3%を上回らないと実質値はマイナスを続け、物価上昇の打撃の大きさを多くの国民に知らしめることになるだろう。 他方、新型コロナウイルスの感染拡大によって消費を抑えられ溜まった貯蓄である「強制貯蓄」は約50兆円に膨れ上がったとされる。これが消費を後押しし、今後の個人消費は前年比プラスが続くとの見方もある。果たしてマイナスとプラスの効果のどちらが大きくなるのか