顔に傷を入れた女性。スーダン・オムマガド村にて(2022年7月30日撮影)。(c)ASHRAF SHAZLY / AFP 【9月11日 AFP】スーダンの少数民族ハダリア(Hadaria)の女性、ホロウド・マサエドさんは、かつて一般的に行われていた古い習慣に従って、鋭い刃物で顔に傷をつけられた日のことを今でも鮮明に覚えている。 80代になったマサエドさんの両頬には今も3本の傷跡が残る。年月を経て、傷の色は濃くなった。 首都ハルツームから南に約66キロ離れたオムマガド(Om Maghad)でAFPの取材に応えたマサエドさんは、子どもの頃、施術者の男性の元に連れて行かれたと語った。 「その人は小さな刃物を使った」「7歳だった私は泣いた。美しさの象徴だから顔に傷をつけなければならないと言われた」 スーダンでは、肌に傷をつける風習が古くからあり、かつては一般的だった。主に、所属部族を表したり、魅力