横浜地検川崎支部から容疑者が逃走した事件で、横浜地検は27日、住所不定、無職杉本裕太容疑者(20)を強盗と強姦幇助(ごうかんほうじょ)、監禁の罪で横浜地裁に起訴した。逃走罪については適用を見送った。 起訴状などによると、杉本容疑者は1月2日未明、塗装工の男(20)=強盗強姦などの罪で起訴=と共謀し、川崎市内の路上で女性を殴って自動車内に連れ込んで監禁し、現金約19万円を奪った。また、共犯の男の女性への暴行を知りながら、車を運転して手助けしたとされる。 杉本容疑者は7日午後、地検川崎支部の取調室で弁護士との接見中に逃走。2日後に横浜市泉区の雑木林で見つかり改めて逮捕された。逃走罪は「裁判の執行により拘禁された者」が対象だが、杉本容疑者の逃走は、裁判所が身柄を勾留する手続きを終える前だった。地検は引き続き、逃走の経緯を調べる。