大野和士氏「現代のベートーベン」とまでもてはやされていた自称作曲家の佐村河内守氏の楽曲は、音楽家の新垣隆氏が18年にわたって書いていたことについて拙文をアップした翌日、私は次のようなメールを受け取った。指揮者の大野和士氏からだった。 〈情報を、まことしやかなものするために、お墨つきを与えた、音楽関係者の罪は、重いと思います。 クラシックのメガヒットと言われているそうですが、クラシックは、何百年も前から、時を超え、国を超え、人々に広がったからこそ、古典と呼ばれるているのだと思います。じわり、じわりと、歴史の中に浸透しているからこそ、人々が自らの存在の意義を振り返る礎として、愛され続けてきたのだと思います。 何万枚の売り上げといった今日的な文句も、その歴史を前にすると、あまりにも表層的なものに思えます。いにしえの人々の魂にじっと耳を傾けながら、今に生き、未来を展望するのが、音楽家の役目だとする
政治の混乱が続くタイのインラック政権は、下院の総選挙を2日に強行、反政府デモの妨害で選挙区の2割が投票中止に追い込まれた。大規模衝突に備え、各国のメディアも首都バンコクに集結したが、現地メディアに映ったある日本人アナウンサーについて「イケメン過ぎる」とネット上で話題が沸騰。一部で選挙の結果以上に注目を集め、地元紙が「タイの政治を見劣りさせる」と報じる人気ぶりとなっている。(バンコク 吉村英輝) タイの女性たちをゾッコンにさせているのは、フジテレビ系報道番組「スーパーニュース」でキャスターを務める榎並(えなみ)大二郎氏(28)。総選挙当日、インラック首相がバンコクの投票所で投票するもようをヘルメットと防弾チョッキ姿でリポートした。郊外では爆発や発砲が散発的に起き死者も出ているものの、さすがに投票所で「厳重装備」をしていたマスコミは少なく、目立つ格好が注目を浴び、その男前ぶりが地元視聴者の目に
川上量生『ルールを変える思考法』を読んでいる。昨日も書いたけれども、この人の発想は本当に面白いと思う。 今日読んでいて特に面白いと思ったのが、「コンテンツとは何か」ということに対する川上さんの答え。コンテンツには小説もあれば音楽もあり、動画もあればウェブサービスやゲームもある。その本質は何か、とずっと考え続けたのだそうだ。そして、その結論は、「コンテンツとは、わかりそうで分からないものである」というものだったそうだ。 それが何であるか、完全に分かっているものはつまらない。それが何なのか、全然わからないものは興味を持てない。しかし、わかりそうに見えるけど分からないもの、それは人が本来持っている「わかりそうで分からないものに興味を持つ」という生存本能、つまり安全だと分かっているものは食べる、危険だと分かっているものは食べない、しかし食べられそうだけど食べられるかどうかわからないものに興味を持っ
【「自分の意見を持つためには」(その2):「自分が大事にしたいこと」を考えるために】 これは「そんなこと言われなくても分かってるよ」という人もいると思うのだけど、私の場合はそれを考えるのに30年くらいかかった感がある。自分の生理的な部分との折り合いということもあるし、実現性とか現実との折り合いということもある。私の場合は、「私の近くにある私のものでない思想」を「どうやって自分の中から排除していくか」ということが一番の難題だった。 排除して排除して、残ったものが、本当に自分の考えかどうか、というのを聞いてみる。すると、裸で震えているそのかわいそうな思想が、確かに自分の心に直結しているということを感じる。誰もそれを保証してくれる人はいない。自分の心だけしか肯定してくれる人はいない。そういう段階から、自分の考えを肯定していかなければならない。 実際には、本当にオリジナルな思想というのは、そんなに
2月5日から6日にかけ、いくつかの報道機関が「現代のベートーベン」扱いされていた自称作曲家が実際には一切作曲などしておらず、すべてを他の人物が代作していた事実を報道し、関連する番組をオンエアした局は併せて「お詫び」を告知しました。 この「偽ベートーベン」に最初は騙されて、結果的に楽曲を提供し続けさせられていたのが新垣隆君と知り、直ちに自他共通する情報をきちんと整理しなければならないと思い、本稿を書いています。 以下では「週刊文春」2月13日号 第24ページから31ページまで活字で記された記事を元に経緯を確認したいと想います。 新垣隆君は、私も同じ作曲のフィールドで仕事する、私よりは6歳ほど若いですが、折り紙つきの第一級の芸術家です。 初めて彼を知ってからかれこれ四半世紀近くになりますが、誠実で、普段は控えめで、人間性はとても優しく、しかし音楽の主張は明確で、素晴らしい耳と手を持つ高度なピア
上京中なのだが、昨日の大雪の影響で列車が遅れていて、今韮崎駅で甲府駅のホームが空くのを待っているところ。もうかなり韮崎で待っているので列車の遅れは1時間くらいになるだろうか。とりあえずお昼くらいにはつくといいなと思うのだが。 おとといの夜、マーケットプレイスで注文していた野村進『コリアン世界の旅』が届いたが、まだあまり読んでいない。ベトナム戦争のとき、韓国軍による大虐殺が行われた話がベトナム取材で書かれていて、書かれているということは確認したのだがまだ内容は読んでいない。 昨日の朝は既にかなり雪が積もっていたのだが、朝のうちになんとかセブンイレブンへ行って『別冊少年マガジン』を買ってきた。今号の『進撃の巨人』はまた新たな事実がいくつも明らかになる展開、また巨人との戦いというよりは、人類内部の敵に対する戦いが展開することが明確になってきて、かなり新展開っぽくなってきた。 前回、エレンの記憶の
別冊 少年マガジン 2014年 03月号 [雑誌]/講談社 ¥500 Amazon.co.jp 前回、エレンの記憶の中に突然現れて消えた謎の黒髪の女性が、ヒストリア(クリスタ)の夢の中にも現れます。この女性が何か大きな鍵を握っているのだろうということは予測できるのですが、今の時点でエレンにもヒストリアにも意識の中からは消されている状態。ユミルがいなくなったあとヒストリアは何をしたいのかが分からない空っぽな状態になって、「クリスタのようないい子でなくてがっかりしたでしょ」とエレンに言いますが、エレンは「前のお前は不自然で気持ち悪かったけど、今のお前はなんかいいな。バカ正直な、普通のやつだよ」と言います。自分を見失っているヒストリアの存在を全肯定する、エレンの台詞はすごくいいなと思いました。こういうところに、エレンが前に進んでいく力を感じさせるなと思います。 そのあと、エレンとヒストリアに変装
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