環境問題に対する考え方は、人によって極度にちがう。自然環境の保全という一点だけとっても、人間の干渉を極度に排除する純潔主義から、人為と自然の相互作用に着目する相対的な視点、さらには人類にとって有用かどうかで保護されるべき自然の価値を評価しようとする功利主義まで、程度はさまざま。しかし、いずれにせよ、人間が手を触れていない自然環境があった場合には、利用に先んじてまずは保全のためのアセスメントを行うべきだというのは現代の共通の認識になっているように思う。 しかしどうやら、これは地球外には適用されないようだ。 gigazine.net 火星移住計画というのは、長年のSFネタ。1950年代のレイ・ブラッドベリの名作群では既にそれが既定の背景となっている。いよいよその時代に突入、という予感がする報道記事を見る度に思う。テラフォーミングってのは、一種の大規模環境破壊じゃないの? と。 火星なり金星なり