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ブックマーク / mainichi.jp (78)

  • 何度も叫んだ「助けて」 駆け付けたヤマト配達員らに称賛の声 | 毎日新聞

    「助けてくださーい」 コンビニエンスストアに行った帰り道、84歳の母親=東京都葛飾区=が突然、ふらついて倒れそうになった。付き添っていた娘のアキさん(仮名)は慌てて、助けを求めた。母親の体を一人では支えきれなかった。駆けつけてくれたのは、道路の向かい側にあるヤマト運輸営業所のドライバーだった。 アキさんは6月27日、暑さが増してくる中で、離れて暮らす母親の欲が落ちていると知り、心配して会いに行った。持参した豆腐を差し出すと、母親は喜んで完した。 「見たところ元気そうでした。自分で好きなべ物を選べたら、もう少しべられるかもと思い、買い物に出かけることにしました」 少し離れたコンビニまで母親と歩いて行った。だが、店内で母親の具合が悪くなった。帰り道に倒れそうになり、焦って大声で何度も叫んだ。 「助けてくださーい! 助けてくださーい!」 すると、道路の向かい側のヤマト運輸の葛飾柴又営業所

    何度も叫んだ「助けて」 駆け付けたヤマト配達員らに称賛の声 | 毎日新聞
  • 京都の台所・錦市場を悩ます観光公害 あの手この手の成果は | 毎日新聞

    訪日客数が新型コロナウイルス禍の前を上回るようになり、各地で問題化しているオーバーツーリズム(観光公害)。人気の京都でも顕著だ。「京の台所」として親しまれる錦市場(にしきいちば)では、観光客のマナー違反に商店街の店主らからも悲鳴が上がる。打開策は見つかるのか。 べ歩きの後に残されるごみ 京都観光の拠点の一つ・阪急電鉄京都河原町駅から徒歩圏にある錦市場は、東西約390メートルに及ぶ商店街だ。400年の歴史があり、地元客を相手に品を商ってきた。現在は川魚や漬物、和菓子などを扱う約130店が軒を連ねる。店舗は通りの両側に建ち、道幅は狭いところでは3・3メートルしかない。 「ここでの飲はやめて」 「Don’t eat here!」 通りに面した青果店のシャッターの張り紙が訴える。店先には立ち止まりにくいよう置かれた三角コーン。店の男性は怒りをあらわにする。 「ごみを道に落とされたら、なかなか

    京都の台所・錦市場を悩ます観光公害 あの手この手の成果は | 毎日新聞
  • 24色のペン:ネオナチをやめた夫婦=國枝すみれ(デジタル報道グループ) | 毎日新聞

    ダニエル(右端)とサブリナ(左端)と11人の子供たち=米東部ペンシルベニア州ユリシスで2024年6月25日、國枝すみれ撮影 大統領選まで約4カ月となったアメリカに舞い戻ってきた。大統領選の年はいつも人種や宗教をめぐって対立が強まる。8年前に取材した、ペンシルベニア州ユリシスに住むネオナチの夫婦はどうしているだろう。 180度の転換 全米最大のネオナチ組織「国家社会主義運動(NSM)」の幹部だったダニエル・バーンサイド氏(49)の自宅を訪ねると、屋根にあったナチスの旗も、庭に立っていた「カギ十字」もなくなっていた。 「今年1月にやめたんだ」。ダニエルとのサブリナ(36)が笑顔で迎えてくれた。「俺たちは間違っていた」。今後は白人至上主義グループから抜け出そうとする人たちを助けたいという。 180度の転換だ。最初に夫婦に会ったのは2016年末、トランプ前大統領が勝利して全米の白人至上主義者が「

    24色のペン:ネオナチをやめた夫婦=國枝すみれ(デジタル報道グループ) | 毎日新聞
  • 村上春樹をめぐるメモらんだむ:世界の構造も視野? 村上春樹さんが新作短編で描く「ルッキズム」 | 毎日新聞

    前回紹介した3月の朗読会で村上春樹さんが自ら朗読、発表した短編小説「夏帆(かほ)」が、5月発売の文芸誌「新潮」6月号に掲載された。同号は同誌の「創刊120周年記念特大号」に当たり、その巻頭に特集「春のみみずく朗読会」として、やはり朗読会で発表された川上未映子さんの短編「わたしたちのドア」、さらに「みみずくたちの夜」と題する気鋭の詩人・作家、マーサ・ナカムラさんによるリポート文とともに載った。 長い歴史を誇る雑誌の記念号を、あの朗読会の模様が、写真入り(ステージ上のソファに腰かける2人の作家、および、それぞれの朗読風景の計3枚)で飾る形になったのは、2020年代の一つの記録として、のちのち意味を持つだろう。ともあれ、朗読会の際にはオフレコとされた新作の内容が公表され、誰でも読めることになったのは喜ばしい。 近現代の日を比喩的に表現? その新作についてネタバレにならない範囲で触れておこう。作

    村上春樹をめぐるメモらんだむ:世界の構造も視野? 村上春樹さんが新作短編で描く「ルッキズム」 | 毎日新聞
  • 「首相はやるよ」 迫る総裁任期 憲法改正へ急ぐ条文起草 | 毎日新聞

    衆院3補選の結果などを記者に問われ、厳しい表情を見せる岸田文雄首相=首相官邸で2024年4月30日午前9時42分、平田明浩撮影 4月17日、国会近くの国会図書館の一室に、自民、公明、日維新の会、国民民主の4党と無所属の会派「有志の会」の衆院議員が集まった。極秘会合でよく使われる場所だ。 翌日、議員らが顔をそろえたのは衆院憲法審査会。テーマが設定されない自由討議だったにもかかわらず、示し合わせたかのように、憲法改正の条文案の起草作業を行う「起草委員会」を設置するよう一斉に求めた。想定するのは、緊急時に国会議員任期の延長を可能とする改憲案だ。議員らは取材に対し17日の会合を否定したが、憲法審の運営を巡り協議したとみられる。 4党1会派は、衆参で改憲案の発議に必要な3分の2以上の議席を有する。立憲民主、共産両党は「議論する論点は多岐にわたる」などと慎重姿勢を崩さないが、数で押し切ることは可能だ

    「首相はやるよ」 迫る総裁任期 憲法改正へ急ぐ条文起草 | 毎日新聞
  • 小泉悠さんが語る 第1回 ロシア、ウクライナ、国際社会の誤算 | 毎日新聞

    オンラインイベント「ロシアウクライナ 終わらない戦争の行方は」で話す小泉悠・東大先端科学技術研究センター准教授=東京都港区で2024年3月15日午後7時39分、後藤由耶撮影 ロシアによるウクライナ侵攻は3年目に入り、終わりが見えない。ロシアでは3月、プーチン大統領が通算5選を決めた直後に、大規模なテロが発生した。この戦争を巡って、双方の国や世界はどこへ向かうのか。ロシアの軍事研究で知られる小泉悠・東大先端科学技術研究センター准教授が、3月15日の毎日新聞のオンラインイベントで語った。内容を6回に分けて紹介する。【聞き手・真野森作】 ――今年は2014年3月に起きたロシアによるウクライナ南部クリミア半島の一方的併合から10年の節目でもある。

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  • 離党の世耕氏、崖っぷち 二階氏と暗闘?「衆院くら替え」明言せず | 毎日新聞

    自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、離党勧告を受け離党した世耕弘成前参院幹事長が窮地に追い込まれている。かねて衆院議員へのくら替えも視野に、首相就任への意欲を見せてきたが状況は厳しくなってきた。背景には、同じ和歌山を地盤とする二階俊博元幹事長との暗闘が見え隠れする。 世耕氏、離党後の動きは 「世耕さんは衆院選に無所属で出てくることもあるかもしれんよ。無所属で出るのは自由やからね」。和歌山県の自民関係者は、世耕氏の離党後についてこう推測する。 世耕氏は4日、国会内で記者団に衆院へのくら替えについて聞かれ、「一日一日、議員活動を懸命につとめていく。そのことに尽きると思っています」とのみ答え、明言しなかった。

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  • 野党「森元首相に説明求めて」 橋本聖子氏、明言避ける 政倫審 | 毎日新聞

    参院政治倫理審査会で弁明する自民党の橋聖子元五輪担当相=国会内で2024年3月14日午後3時22分、幾島健太郎撮影 自民党の清和政策研究会(安倍派)の橋聖子元五輪担当相は14日、参院政治倫理審査会に出席し、清和研の政治資金パーティー裏金事件に関する森喜朗元首相の説明の必要性について問われ、明言を避けた。 清和研のパーティー収入を所属議員にキックバック(還流)する運用は遅くとも十数年前から始まったとの指摘がある。森氏は19…

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  • 萩生田氏代表の自民支部、献金企業代表者に故人名 22年報告書 | 毎日新聞

    自民党前政調会長の萩生田光一衆院議員が代表を務める政党支部が、2022年分の政治資金収支報告書に、献金を受けた企業の代表者として既に死亡している元社長の名前を記載していたことが判明した。21年分の収支報告書にも同じ誤記があり、事務所が訂正していたが、22年分で再び元社長の名前が記載された。萩生田氏の事務所は取材に「事務担当者のミス。しかるべきタイミングで訂正する」と説明している。 21年分でも誤記 萩生田氏が代表を務める「自民党東京都第24選挙区支部」の20~22年分の収支報告書によると、同支部は東京都渋谷区のアパレル会社から月20万円、計720万円の寄付(政治献金)を受領している。 登記簿などによると、同社の代表だった元社長は21年6月に死去し、以後は別の人物が代表を務めている。しかし、昨年…

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  • プラモデル作って、うつ病脱出 「模型の世界首都」静岡の挑戦 | 毎日新聞

    自身の作品を前にプラモデル活用への期待を語る田中一成・静岡市保健所長=同市葵区で2024年2月21日午前11時24分、丹野恒一撮影 プラモデルを作ってうつ病から抜け出そう――。静岡市の市立精神保健福祉施設「こころの健康センター」が2月、長期にわたってうつ病に悩む患者の回復プログラムにプラモデル製作を導入した。同市は「タミヤ」など主要メーカーが社を構え、出荷額で国内8割以上のシェアを誇る。「模型の世界首都」をうたうこの街で始まった取り組みのきっかけは、施設のトップが着目した、プラモデルのある特性だった。

    プラモデル作って、うつ病脱出 「模型の世界首都」静岡の挑戦 | 毎日新聞
    tokyoumare
    tokyoumare 2024/03/11
    プラモ作るのいいのか
  • 「1階をのぞいただけ」 首相の被災地訪問に“パフォーマンス”の声 | 毎日新聞

    14日、能登半島地震の被災地を初めて訪問した岸田文雄首相に、不自由な避難生活を送る被災者からは厳しい声も上がった。関係者によると、避難所となっている石川県珠洲市立緑丘中学校には正午ごろから約30分滞在。校舎1階の教室で被災者を励ましたほか、炊き出しの様子などを視察した。 「裏金問題もある中でのパフォーマンスではないか」。3階の教室に身を寄せる市内の60代女性の反応は冷ややかだ。「わずかな時間、1階をのぞいただけでヘリコプターで帰っていった。どんな思いで来たのかもわからない」と取材に不満をこぼした。今の一番の希望は生活基盤を整えることだといい、…

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  • 首相、安倍派の若手議員らと会食 「一致結束して頑張ろう」 | 毎日新聞

    岸田文雄首相は14日夜、自民党安倍派の若手議員らと東京都内の京料理店で会した。同派の政治資金パーティー裏金問題を念頭に「こういう厳しい状況なので、みんなで一致結束して頑張ろう」と強調した。出席者が明らかにした。 出席したのは安倍派の高木啓、松尚両衆院議員のほか、麻生派、岸田派、森山派、無派閥の…

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  • 性教育バッシング 狙いはなんだったのか 攻撃された先生が考えたこと | | 日暮かをる | 毎日新聞「政治プレミア」

    判決を受け会見する原告の日暮かをる教諭(前列右から2人目)ら原告団=東京・霞が関の司法記者クラブで2009年3月12日、内藤絵美撮影 性教育に取り組んできた元東京都立特別支援学校教諭の日暮かをるさんは、都立七生養護学校(現・特別支援学校)に在籍中の2003年に、一部の都議と都教委による激しい攻撃を受けました。 なぜこんなことが起きたのか。日暮さんと考えました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ とりあげられた教育目標 ――激しいバッシングでした。 ◆バッシングでは「性教育」だけでなく奪われたものがあります。「都立七生養護学校教育目標」です。2年間話し合って作ったものですが、掲げられたのは03年だけで、翌年からはなくなりました。 「なかまとともに からだをつくる こころをひらく たのしくまなぶ」というものです。 私はバッシングで異動させられましたから、なぜそうなったのか分かりませんが、教育の考え

    性教育バッシング 狙いはなんだったのか 攻撃された先生が考えたこと | | 日暮かをる | 毎日新聞「政治プレミア」
  • 麻生太郎副総裁、台湾で講演 中国念頭に「戦う覚悟」を強調 | 毎日新聞

    台湾を訪問中の自民党の麻生太郎副総裁は8日、台北で開かれた「ケタガラン・フォーラム」で講演し、台湾海峡の平和と安定を維持するためには強い抑止力を機能させる必要があり、そのためには「戦う覚悟」が必要だとの認識を示した。 麻生氏は軍事的圧力を強める中国を念頭に、台湾情勢について「平時から非常時に変わりつつある」と言及。「我々にとって今、最も大事なことは、台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせない…

    麻生太郎副総裁、台湾で講演 中国念頭に「戦う覚悟」を強調 | 毎日新聞
  • 土記:安倍さんだったら症候群=伊藤智永 | 毎日新聞

    <do-ki> 知る人ぞ知る政界のタニマチ(酒をおごる大金持ち)が、退陣後の安倍晋三元首相を高級料亭で慰労したそうな。「元秘書官たちも連れて行きたい」と主賓が希望し、歴代最長政権を支えた名だたる官邸官僚たちも陪席した。 うたげの後、タニマチ氏抜きで「チーム安倍」の記念写真を撮ったら、1人がさっと列を離れ、他もうつむいたり、そっぽを向いたり、正面を向いているのが安倍氏だけの変な写真になった。 「仲悪かったんだね。個別に安倍さんとつながっていたんだ」

    土記:安倍さんだったら症候群=伊藤智永 | 毎日新聞
  • コロナワクチン未接種 「拒否者」扱い廊下脇に 元消防職員「差別」 | 毎日新聞

    毎日新聞が入手した甲賀広域行政組合消防部の内部文書。「ワクチン接種拒否者」の「業務区別」を詳細に記載し、全職員に回覧していた 滋賀県の甲賀広域行政組合消防部(甲賀市)が2021年、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けなかった30代の職員に対し、感染防止対策として他の職員から離れた廊下脇で業務をさせていたことが、毎日新聞の取材で明らかになった。「ワクチン接種拒否者」として全職員との接触を制限し、その旨を全職員に文書を通じて知らせていた。職員はその後退職を余儀なくされたといい、「ワクチン接種をしない職員に対する見せしめで差別ではないか」と心情を語った。 元職員は同消防部警防課で勤務していた21年4月、職員を対象としたワクチン接種の日程を告げられた。インフルエンザのワクチン接種で副反応が出たことがあり、上司に接種しない意向を伝えた。「強制ではない」とされながらも次の接種日程を告げられるな

    コロナワクチン未接種 「拒否者」扱い廊下脇に 元消防職員「差別」 | 毎日新聞
  • 特集ワイド:入管法改正案、続く抗議の声 「次の犠牲者、防ぎたい」 情報開示せず権限強化も | 毎日新聞

    政府が今国会での成立を目指す入管法改正案への抗議活動が、各地で続いている。出入国在留管理庁の施設では、収容中の外国人が死亡するケースが後を絶たない。今回の法案は事態改善につながるのか。 「次の犠牲者が出ることを私たちは危惧しています。この法案が通れば、それが現実化してしまう」。5月7日、東京都杉並区で「入管法改悪反対」を掲げた集会で、駒井知会(ちえ)弁護士はこう話した。駒井さんは、2021年3月に名古屋出入国在留管理局で収容中に死亡したスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の遺族による国家賠償請求訴訟で、遺族側代理人を務める一人だ。 入管法改正案は21年の国会にも提出されたが、審議入り直前にウィシュマさんが死亡。世論の強い反発を受けて廃案となった経緯がある。新たな法案についても専門家らは、収容期間に上限が設けられていない▽収容の可否の決定に司法審査を要しない▽難民認定の

    特集ワイド:入管法改正案、続く抗議の声 「次の犠牲者、防ぎたい」 情報開示せず権限強化も | 毎日新聞
  • 井上英介の喫水線:安楽死は正解のない哲学 | 毎日新聞

    西日のある地方都市で高齢の認知症患者を長年診ている精神科医(59)と、じっくり話をする機会があった。「認知症だけは勘弁してほしい。自分が家族に迷惑をかけるくらいなら死んだ方がましです」。深く考えず感想を口にした私に相手は同意し、こう言った。「私は医師ですが、安楽死を肯定しています」 ドキリとした。 彼の言う安楽死とは、延命治療を施さず患者が自然な死を迎える「尊厳死」ではない。医師が致死薬を患者に処方、投与する行為だ。尊厳死は広く受け入れられつつある一方、安楽死は日では刑法の自殺ほう助や殺人の罪に問われる。精神科医とのやりとりはそれで終わったが、「安楽死」の3文字が胸に突き刺さって抜けなくなった。

    井上英介の喫水線:安楽死は正解のない哲学 | 毎日新聞
  • 「脱原発のドイツ」はフランスから電力輸入は本当か | 青野由利の「時を駆ける科学」 | 青野由利 | 毎日新聞「経済プレミア」

    ドイツの原発が全基停止した日、放射能のマークが風車に変わっていく様子を「進歩」と表現する市民=ドイツ・ベルリンで2023年4月15日、AP ここは書かないわけにはいかない。ドイツが4月15日に脱原発を達成した。「とうとうその日がきたのか」と感慨深い。 思い出すのは2015年、ドイツに「エネルギーベンデ(大転換)」の取材に出かけた時のことだ。国内最大の電力会社「エーオン」のエネルギー政策担当者が淡々と語っていた。 「個人的には原発はクリーンなエネルギーとして優れていると思います。でも、そういう意見を言う段階は過ぎたのです」。誰が政権を取ろうと脱原発は変わらない。電力業界の諦めにも似た認識が覆されることはなかったわけだ。 東京電力の福島第1原発事故をきっかけに業界がなんと言おうと脱原発を進めたドイツ。事故の当事者でありながら開き直りのように「原発回帰」にかじを切る日の政府。いったい何が違うの

    「脱原発のドイツ」はフランスから電力輸入は本当か | 青野由利の「時を駆ける科学」 | 青野由利 | 毎日新聞「経済プレミア」
  • 織田信長の死が教訓に? 批判あっても世襲政治家が当選するワケ | 毎日新聞

    感染防止を呼びかけるため、マスクを着ける「黄金の織田信長公像」=岐阜市のJR岐阜駅北口で2020年4月28日午前9時17分、兵藤公治撮影 国会議員の世襲が批判されるようになって久しい。それでも2世、3世の政治家が当選する。なぜなのか。理由を探ると、二つのキーワードが挙がった。日人の国民性と候補者選び、だという。【金森崇之】 天皇より偉い人は誰か 「僕も若い頃は『世襲はおかしい』と言っていましたが、最近は『国民の支持があるからどうにもならない』とあきらめてしまいましたよ」 そう言って苦笑するのは、東京大史料編纂(へんさん)所の郷和人教授(日中世史)だ。 著書「世襲の日史」では、古代から近代に至る世襲の歴史を解説。地位よりも「家」を重視する日の特徴を描いた。 例えば、平安時代後期の院政。来最高の地位にあるはずの天皇に代わり、天皇家の家長である上皇が実権を握った。「地位より家」の考え

    織田信長の死が教訓に? 批判あっても世襲政治家が当選するワケ | 毎日新聞