外交関係樹立から、125周年を迎えた日本とギリシャ。両国の研究者の共同により、7年ほどかけて修復作業が行われた壁画が、首都アテネからほど近い島の修道院にある。現地時間の27日、修道院を訪れた秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは、両国の友好の証しでもある壁画を、丁寧にご覧になっていた。 アテネから車とフェリーを乗り継ぎ、1時間あまりの距離にあるサラミナ島。18世紀ごろの「ポスト・ビザンティン美術」を象徴するとされるファネロメニ修道院の壁画は、長年すすに覆われていたが、ある日本人研究者の訪問をきっかけにその輝きを取り戻し、貴重な文化財として再注目されている。 ギリシャの美術を研究する木戸雅子・共立女子大名誉教授が修道院を初めて訪問したのは、平成15年。ギリシャ語で書かれた18世紀の絵画の指南書の翻訳に携わったことがきっかけだった。「聖堂に入った瞬間に、『ここだ』と思った」。指南書をもとに描かれた絵画
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