財務省職員による集団強(ごう)姦(かん)事件で、東京地検は14日、逮捕された同省主計局主計官付係長(34)と財務事務官(29)を処分保留で釈放した。被害者の女性(33)が示談に応じ、告訴を取り消したことなどを考慮したとしている。 地検によると、2人は容疑を認めているが、事件の発覚を受け、女性の自宅などに取材が殺到。女性が精神的苦痛を訴え、事件とかかわりたくないとの強い意向を示したことなどから処分保留にした。地検は「行政処分の結果などをみて最終的な処分を決めたい」としている。 調べでは、2人は2月23日午前1時ごろ、JR中野駅前で、女性と一緒に酒を飲んだ後、「始発電車まで休ませてほしい」と、近くの女性宅まで行き、集団で乱暴したとされる。