2018.12.21 00:15 カルロス・ゴーン容疑者を勾留する「東京拘置所」は本当に“地獄”か? 日仏刑事司法の比較から考える日本“人質司法”の問題点 第6回 2018年12月、東京拘置所にて勾留続くカルロス・ゴーン容疑者、そして日本の刑事司法は“遅れている”のウソ 本連載では前回に引き続き、日産自動車のカルロス・ゴーン前会長(64)が金融商品取引法違反容疑で逮捕された事件を取り上げます。今回は、海外で批判の的となっている現在のゴーン容疑者の処遇について、彼の母国のひとつであるフランスの刑事司法を引き合いに出しつつ考察してみましょう。 ゴーン容疑者は2018年11月19日の逮捕後、東京・小菅の東京拘置所で身柄を勾留されています。これについて朝日新聞は、仏紙「ル・フィガロ」が「まだルノー、日産、三菱の会長だったのに、ひどい拘置所に移された」とし、東京拘置所に死刑を執行する施設があることか