まるでトランポリンみたい 東京五輪の陸上競技で、五輪新記録や自己ベストが続出している。 女子100mではジャマイカのエレイン・トンプソン=ヘラーが、10秒61の五輪新で金メダル。翌日の男子100mでも、ほぼ無名だったイタリアのラモントマルチェル・ヤコブスが欧州新記録の9秒80で優勝した。2位のフレッド・カーリー(アメリカ)と3位のアンドレ・ドグラス(カナダ)も敗れはしたが、それぞれ自己ベストを更新した。 このように東京大会で選手自身も驚くような記録がいくつも出ている背景には、新国立競技場のトラックを造ったイタリア企業「モンド」の存在があると、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じている。 これまでに12の五輪スタジアムのトラックを手がけてきたモンド社は、東京大会のトラックの開発に3年をかけたという。さまざまな素材で実験を繰り返したほか、アスリートたちの好みも聞いて参考にした。 そうやって完成