「警察官か人権活動家になりたかったんだ」。ウクライナ中部クリビーリフの大学で学長を務めるアンドリー・シャイカン(45)は、学生時代をともに過ごした友人のウォロディミルが、こんなふうに少年時代を振り返っていたのをよく覚えている。「祖父からの影響」というのが本人の弁だったという。 正義感の強さをうかがわせる夢を持っていたウォロディミル少年の才能はしかし、まったく別の形で発揮された。学生時代に出演したロシアのお笑いコンテスト番組でブレークし、自身が率いるコントチームをウクライナのみならず旧ソ連圏で広く知られる存在に押し上げた。現在は最高司令官として、間もなく1年を迎える隣国ロシアからの侵略と戦う。
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