現在、スペインで開催中のCOP25(第25回気候変動枠組み条約締約国会議)。来年2020年から、温暖化防止の全世界的な取り組みであるパリ協定が、いよいよ始動するにあたり、CO2等温室効果ガスの大幅削減に向けた議論が行われている。こうした中、日本政府は会議が始まって早々に後ろ向きな発言で、批判を浴びた。一方、国内ではスウェーデンの少女グレタ・トゥーンベリさん(16)に触発された若者達が、温暖化防止のため、声を上げ始めている。 ◯最大の被害国なのに現実から目を背ける 地球温暖化はもはや未来の話ではなく、今そこにある「気候危機」だ。COP25ではドイツの環境NGO「ジャーマンウォッチ」が記者会見を行い、2018年、気象災害の影響が大きかった国のランキングを発表。そこで最大の被害国とされたのが、日本だ。西日本豪雨災害、猛暑、そして台風21号による被害、これらの災害による被害総額が少なくとも約358