厚生労働省は28日、2013年度以降の特定健診・保健指導の見直しを進める「健診・保健指導の在り方に関する検討会」(座長=永井良三・東大大学院教授)に中間取りまとめ案を示し、おおむね了承を得た。案では、腹囲かBMI(体格指数)が基準値に満たない人は、血糖値や血圧が高くても、特定保健指導の対象から外れる現行制度を維持する一方で、非肥満者にも、リスクの度合いに沿って、保険者などが改善に向け対応するための基準を作成する方針が盛り込まれた。 同省は、正式な中間取りまとめを、4月以降の厚生科学審議会の「地域保健健康増進栄養部会」に報告する予定だ。 28日の会合で、厚労省が提示した案では、高血圧や喫煙が、肥満に関わらず循環器疾患などの発症リスクを高めることなどを理由に、特定保健指導の対象を選ぶ基準の見直しを求める声が委員から上がったことを明記。ただ、メタボリックシンドローム(メタボ)に着目する現在の