何かとやり玉に挙げられるテレビゲームだが、敵を狙って倒すという行為で思いがけず視力が向上するかもしれない。 新しい研究によると、アクションゲームをプレーすることで読書や夜間の運転などに必要とされる視力が向上するというのである。コントラスト感度と呼ばれるこの能力が正常であれば、人は単一色の背景から灰色の微妙な濃淡の変化を見分けることができる。この能力は、老化に伴って最初に衰える視力特性の1つでもある。 アメリカ、ロチェスター大学のダフネ・バヴェリア氏が主導した研究では、定期的にアクションゲームを行って目を鍛錬すれば、長期にわたって視力を維持できるという結論が導き出された。 バヴェリア氏の以前の研究では、ゲームをプレーすることで別の視力特性が向上することが示されている。同時に複数の物体の動きを追う能力や、テンポの速い動きの連続に集中する能力などである。「1つだけではなく、視覚系のさまざま