日本酒を製造する過程で酒粕というものが出来ます。米、水、麹、酵母を混ぜて発酵させて出来上がった酒と固形物の混合物(「もろみ」と言います)。それを圧搾して酒を分離した残りかすが酒粕です。 粕汁とか、粕漬けとか料理に使われる酒粕は、かすとは言うもののまだ結構アルコール分が残っています。小泉武夫教授の著書「くさいはうまい」によると、酒粕には8%程度のアルコール分があり、江戸時代には「手握り酒」とも言われていたそうです。 今回はそんな酒粕でどのぐらい酔えるものなのか検証してみます。 (吉成) まずは酒粕の調達 日本酒作りは通常秋から冬にかけて行われ、大体12月末から2月末ぐらいまでに新酒と言われるものが出てきます。クリスマス、大晦日、正月、節分、バレンタインとイベントの絶えない時期に新しく出来上がってきた酒が呑めるとはなんともうれしい。 そして、新酒の時期には出来たての酒粕も出回るので、香り高いフ