ツール・ド・フランスを揺るがせたリカルド・リッコ(イタリア)のドーピング陽性。ここまで薬物使用を否定し続けていたリッコだったが、CONI(イタリアオリンピック委員会)が開いた聴聞会の中でCERA(第3世代EPO)の使用を認めた。一時活動休止とスポンサー撤退に見舞われたチームは、「スコット・アメリカンビーフ」として再発進する。 ツールの第6ステージと第9ステージで優勝を飾ったリッコのドーピング陽性が発覚し、フランス警察(ジャンダルマリー)に連行されたのが7月17日。リッコはフランスのフォワの裁判所でもドーピング使用を否定し、一貫して自身の潔白を唱え続けていた。AFLD(フランス反ドーピング機構)によるドーピング検査でリッコのサンプルから検出されたのは、CERA(持続性エリスロポエチン受容体活性化剤)と呼ばれる第3世代のEPO(エリスロポエチン)。検査精度の向上によって検出可能になった新薬だ