趣味はクラシック音楽にファッション、インテリア。その優美な嗜好がこうじて“貴族”の愛称でも知られる (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 4月1日、将棋界で最も強い男と、最も強い将棋ソフトとの最終対決「電王戦」がいよいよ行われる。対決するのは、2016年に羽生善治氏を破った現名人・佐藤天彦。もう一方は、現役プロ棋士に公の場で初めて勝利した最強ソフト「PONANZA(ポナンザ)」だ。 最強の棋士vs最強の将棋ソフト、どちらに軍配が上がるのか? 佐藤天彦名人が著書『理想を現実にする力』(朝日新書)で、勝負を直前にした心境を明かしている。 ●名人対コンピューターの意味 「ああ、ソフトと戦うんだ。大変なことになったな」 16年12月11日に行われた、第二期叡王戦三番勝負第2局で勝利した私は、第二期電王戦で将棋ソフトのポナンザと二番勝負を行うことになり、大きなニュースとしても扱われました。 1