本書は特に導入部分が優れておりまして、いきなり驚きの事実が明かされます。 経営学にさほど関心のない方々のなかには「欧米の経営学の代表とは、ピーター・ドラッカーの考えのことだ」と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 正直なところ、日本のドラッカー・ブームは私にとって驚き以外のなにものでもありません。なぜなら、私はアメリカに来てから九年が経ちますが、その間研究のためにドラッカーの本を読んだこともなければ、大学院の授業でドラッカーについて議論したことも大学の同僚とドラッカーの話題になったことも一度もなかったからです。 (中略)誤解をおそれずにいえば、ドラッカーの言葉は、名言ではあっても科学ではないのです。 マジですか!僕はまさに「欧米の経営学の代表とは、ピーター・ドラッカーの考えのことだ」と思ってました…。 さらに、ビジネスパーソンが読んでいると何だかかっこいい雑誌の代名詞ともいえ