鎌倉のカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュのマスター、堀内隆志さんの自伝ともいえる「鎌倉のカフェで君を笑顔にするのが僕の仕事」を読んだ。日本史だけが得意科目の歴男で、大学時代はテニスサークルに所属していた“ミーハー大学生”(本人談)であった堀内さんが、歴史ある町・鎌倉でフランス語の店名のカフェをなぜ始めたのかから、グッズを販売する理由やコーヒーと音楽の関係、20年以上お店を続けてきて感じたことが、堀内さんのお話し方と同じように丁寧で、穏やかな文体で記されている(実は趣味がプロレス観戦の熱い魂を持った方なのだが)。 僕が初めてディモンシュに行ったのは1995年ぐらいだと思う。クラブを借りてDJをやっていた頃にフライヤーのデザイナーをしてくれていた娘が「鎌倉に好きそうなカフェがあるよ」と教えてくれ、遠足気分で行ってみようということになった。鎌倉に行ったのは小学生の遠足以来だったので、普通電車で行け