「かわいいね」「かわいいね」と言い合うことは決して無駄ではない。むしろ無限の生きるエネルギーをもたらしてくれさえする。 小学生低学年、元気に外を駆け回るタイプの子どもではなかった私は、校舎の陰で友達と折り紙交換をするのが休み時間の楽しみであった。 「うわ〜可愛いねぇ…」 「これとこれ交換しよう」 「いいよ、こっちの花柄もおまけで付けてあげる」 25年が経った今、同じ趣味の友達は身近にいない。ラーメンと肉のことしか考えていない大男と、バスとゴミ収集車のことしか考えていない小男と暮らしている。 だが私は、可憐な花柄を愛する7歳の頃と、なんら変わってはいないのだ。 かわいいものを愛で合うこと、それはいつだって尊いのである… *・*・* 最近、隙あらば皿のことばかり考えている。 可愛い皿と可愛い鍋。あちこちのオンラインショップを随時チェックし、「うわ〜これ可愛い〜!ほしい〜ッ!ここにマフィンのせた