タグ

ブックマーク / hachim.hateblo.jp (28)

  • 趣味としての写真 - はちまドボク

    昨年末、思いつきでカメラを新調した。これまでずっとマイクロフォーサーズという規格のカメラを使ってきたのだが、センサーサイズが大きいフルサイズのカメラを買ってみたのだ。思いつきにしては大散財だったが、自分の中のなにかが切り替わった気がしている。 年末業務でバタバタしていた時、ここ何年も旅行以外に大きな散財をしていないことに気付いた。何かほしいものはないかと思案したのだが、その時点では何も思いつかなかった。仕事が一段落した日に自宅で飲んで酔っ払い、ふと気付くと、なんとなく興味があったカメラとレンズをポチッとしていた。しっかり調べることもせずに。ところが、夜中の高額取引が不正利用と思われたのか、クレジットカードが止められてしまった。焦ってあれこれ試してみるも、結局購入できなかったので、ふてくされて寝た。朝起きておそるおそる再トライしてみると、あっさり購入完了。もう一度引き止めてくれると思ったのに

    趣味としての写真 - はちまドボク
    toya
    toya 2024/01/31
  • 私的ドボク大賞2023 - はちまドボク

    今年はブログ記事が極端に少なかった。コロナ禍の余波で、ここ数年は出張や旅行が激減している。つまり、インプットの機会が少ない状況が続いている。そのため、風景を読み取る感度は弱体化し、アウトプットに向き合うエネルギーも枯渇しがちだったように思う。とは言え今年は久しぶりに海外旅行に出かけたことで、ようやく上向きに転じた気もしている。 ともあれ例年通り、歳末恒例行事『私的ドボク大賞』を執り行おう。この賞は僕がその年に体験したドボク的ネタを振り返り、僕が感激したものを自薦して、僕が選考・表彰するという、誰の共感も求めない自作自演のアワードだ。 早速ノミネート作品を発表しよう。かつてはノミネートの段階で作業が難航していたが、今年は以下の8つの作品がスムーズに選出された。こうしてみると、建築系がやけに多い気がするな…。 1  国立競技場 2 屏風ヶ浦 3 松原市民松原図書館読書の森」 4 ヘルシンキ中

    私的ドボク大賞2023 - はちまドボク
  • 私的ドボク大賞2022 - はちまドボク

    あまり簡単には認めたくないところではあるが、早くも2022年が終わろうとしている。あっという間だった気もするけれど、今年の前半に起こった出来事は遠い昔のようにも思える。記憶が離散してしまう前に、例年通り、「私的ドボク大賞」を開催することで一年を振り返っておこう。14回目となるこの賞は、僕がその年に体験したドボク的ネタを振り返り、僕が感激したものを自薦して、僕が選考・表彰するという、誰の共感も求めない自作自演のアワードだ。 やはり今年もコロナ禍の影響で、出歩く機会はかつてと比べると少なかった。しかし、先日これはと思う対象をTwitterを使ってピックアップしてみたところ、作品数は限られてくるものの、一定のクオリティはしっかり保たれていることがわかった。早速、慎重かつ厳正に選出された6つのノミネート作品を時系列順に挙げていこう。 [1:サイバーパンク2077(ビデオゲーム)] いきなりリアル世

    私的ドボク大賞2022 - はちまドボク
    toya
    toya 2022/12/31
  • 燃油の移動 - はちまドボク

    日系航空会社の燃油サーチャージが過去最高水準になっているという報道があった。今年の6月発券分で爆上がりして涙目になった記憶が新しいが、8月発券分でもさらに上がって欧州便は往復約10万円コースとのこと。もちろん、航空券代そのものもあり、それもお高めの金額で推移している。欧州に渡航することで航空業界や観光業界などへの応援をしたいなあと思いつつも、どうしても二の足を踏んでしまうな。 日の代表的な国際空港のひとつである成田空港は、ずいぶん内陸部にある。長距離路線がたくさん就航しているだけに、空港内で航空機に燃油をしっかり補給できなければ話にならない。その解決策は、ちょっとクラクラするスケールだ。なにしろ、千葉港からパイプラインで運んでいるのだ。 まず産油国からタンカーで運ばれた原油を、石油会社の製油所で航空機用の燃料に精製し、再びタンカーに積み込む。それを千葉ポートタワーから見える千葉港頭石油タ

    燃油の移動 - はちまドボク
    toya
    toya 2022/07/13
  • 私的ドボク大賞2021 - はちまドボク

    今年の個人的な締めくくりは、やはり「私的ドボク大賞」で。13回目となるこの賞は、僕がその年に体験したドボク的ネタを振り返り、僕が感激したものを自薦して、僕が選考・表彰するという、誰の共感も求めない自作自演のアワードだ。 昨年に続いてコロナ禍の影響をモロに受け、旅行や出張の機会が極端に少なくなったことに伴いノミネート候補数は限定されているが、続けることに意味があると信じて実施する。さっそく、ノミネートされた作品を紹介しよう。数こそ少ないが、個人的な感激クオリティは例年通りだ。 [1:虎渓用水広場] 多治見駅前にある、かつての農業用水を取り込んだ公園。高低差と緑陰と水音が生み出す居心地の良さに、のんびり長居をするばかりか、青空の下でうっかり長時間のリモート会議に参加してしまった。 [2:気仙沼内湾地区防潮堤] 津波被災地における防潮堤のありようのひとつを示した事例。現地のキーパーソンにもお話を

    私的ドボク大賞2021 - はちまドボク
    toya
    toya 2022/01/01
  • 寄り添う - はちまドボク

    リサイクルボックスの観察は、そこそこ頻繁に行っている。しかし、この二人の愛おしさを超えるものにはなかなか出会わない。 なぜか傾斜がついている場所に置かれて斜めになったリサイクルボックスが、きっちり水平を出してしっかりと佇む自販機に、そっと身を委ねている。投入口の凹みは、ついさっき泣いたばかりの目元ようだ。透明なビニール袋に反射する光は、少し緩んだ口元に違いない。 何があったのかはわからないが、リサイクルボックスが自販機を全面的に信頼していることは見て取れる。その二人の関係を、これからもずっと維持してほしい。

    寄り添う - はちまドボク
    toya
    toya 2021/04/26
  • 私的ドボク大賞2020 - はちまドボク

    多くの人と同様、今年は僕にとっても極めて特殊だった。自他ともに雰囲気で取り繕ってきた「常識」のようなものがボロボロと崩れ去っていく様子を目の当たりにし、さまざまな面で質的な見直しを迫られるようになった気がする。刷新できる環境はさっさと変革していかないとと思いつつも、心も体も疲弊しているというのが現状だ。困ったもんだが、大きな変化は今後も続いていくだろうから、うまいこと生き延びていかないとなあ。 そんなことはさておき、目の前の課題は個人的な歳末恒例行事『私的ドボク大賞』だ。これは僕がその年に体験したドボク的ネタを振り返り、僕が感激したものを自薦して、僕が選考・表彰するという、誰の共感も求めない自作自演のアワードだ。今年は外出の機会が極端に少なかったこともあって開催が危ぶまれたが、続けること自体にも意味があることを信じることにした。候補作品を抽出した結果、以下の7作品がノミネートされた。 1

    私的ドボク大賞2020 - はちまドボク
  • 社会の積層 - はちまドボク

    東京は「レイヤード・シティ」と表現してもいいんじゃないかとずいぶん前から思い込んでいるわけだが、KITTEの屋上庭園にふらりと立ち寄った際にその思いを強く抱いた。ちょうど、東京の運河クルーズでの体験と同じような印象と言えばいいだろうか。スケール感は違うけど。 都市渓谷に広がる湖面のような空間に、東京駅とその駅前広場がある。江戸の街の基骨格や東京駅の位置付けが、駅前広場の再整備とともに復元されて可視化されている。それを引き立てているのが、容積率移転による超高層ビル群、しかも、かつての百尺規制による高さ制限が引用された、なんとも妙に整った街並みだろう。この場所からは、鉄道、車両、歩行者、自転車といった交通モードも、水平方向にも垂直方向にも展開していることを体感できる。 展望台やクルーズなど、風景を遠くまで見通せる場所でぼんやりしていると、いろいろ妄想が膨らむよね。まさに俯瞰的な態度が獲得でき

    社会の積層 - はちまドボク
    toya
    toya 2020/10/31
  • 大型連休の過ごし方 - はちまドボク

    「STAY HOME週間」はなぜ「STAY HOME WEEK」や「自宅待機週間」ではないのだろうという疑問はさておき、この大型連休を家で過ごすためになにをするかを考えることは、たいへん重要なテーマだ。まあ僕の場合はこの週間に、慣れないリモート講義に使う動画の制作を、泣きながら一気に進めなければならないことは、一時的に忘れるとして。 すでにいろんな施設や組織がネット上に興味深い動画を限定公開しているので、それらを探して徹底的に観まくるのもいいよねえ。シリーズものの映画やドラマを観まくるとかもいいよねえ。プレイステーションのゲーム「ファイナルファンタジー7リメイク(FF7R)」をやりまくって、「STAYミッドガル週間」にするのもいいよねえ。少し前に僕も体とともにFF7Rを買ってみたよ。ぜんぜん進んでないけど。ちなみに上に貼った写真は、広島県大竹市に実際にあるそれっぽい工場。ミッドガルみがよ

    大型連休の過ごし方 - はちまドボク
    toya
    toya 2020/04/29
  • 私的ドボク大賞2019 - はちまドボク

    今年はロンドンで大晦日を迎えている。これまで溜め込んだマイレージをフル活用して往復の航空券を入手したので、事や宿泊などのコスパが極めて悪いイギリスで散財しても、それほど気にならないというわけだ。過去に1度だけロンドンに来た時に、ドボクデザインがヨーロッパ大陸とは少し違うなあという印象を抱いたが、今回もじわじわと同様の感触を得ている。ここら辺はいずれ言語化していきたいな。 さて、今年も第11回目となる歳末恒例行事『私的ドボク大賞』を催行しよう。これは僕がその年に体験したドボク的ネタを振り返り、僕が感激したものを自薦して、僕が選考・表彰するという、誰の共感も求めない自作自演のアワードだ。審査のステップは、twitteを用いてノミネート候補作品を抽出し、そこから最終選考の対象となる作品を絞り込む方式とした。ということで、いきなりだけど、今年の最終選考の対象は以下の8作品となった。 1:ビスカヤ

    私的ドボク大賞2019 - はちまドボク
    toya
    toya 2019/12/31
  • 使用済み未成線橋梁 - はちまドボク

    下北半島を北上しているとき、未成線である大間線の遺構がいくつか目に入った。用務からの帰り道、その中で最もインパクトがあったアーチ橋に立ち寄ってみた。威風堂々たる7径間連続のコンクリートアーチ橋だ。この橋のことをネットで調べてみると、二枚橋とも二枚橋橋梁とも二枚橋アーチ橋とも書かれており、1943(昭和18)年に工事中止になってそのまま放置されたとのことだ。 それらの記事中には、鉄筋の代わりに竹筋が使われているとの記述もあった。そういえば、ずいぶん前に函館の戸井町で見た連続アーチもまことしやかに竹筋コンクリート製だと聞いた記憶があるな、もう20年くらい前のことだろうか、などと記憶を辿ってみたが、その時に撮ったはずの写真は見つけられなかった。ネット情報によると、どうやらその戸井線と大間線は、連絡船によって結ばれるセットの路線だったらしいね。 それはさておき、南側の高台にあった小学校に通っていた

    使用済み未成線橋梁 - はちまドボク
    toya
    toya 2019/08/11
  • 山の中の塩 - はちまドボク

    お正月にスペインの山中で購入した、とても美味しい「塩」がそろそろ切れそうで困っている。地中の岩塩が溶け込んだ泉からつくられたミネラルたっぷりの塩を、思っていた以上に消費しているのだ。日での購入も可能なようだけど、ずいぶん高くつくので二の足を踏んでいるんだよね。 この塩はバスク州アラバ県にあるアニャーナ塩谷で採集されている。狭い谷地に石垣や木製足場をたくさん構築して、棚田のような水平面を無理やり創出し、その上にを木製の水路を通している。この製塩の谷はすでに新石器時代に開かれ、中世には産業として成立していたという。一時は廃れたものを復元したようだが、このように土地に根ざした人為の眺めを文化的景観というのだな。 ブランディングも上手にやっているらしく、ビルバオなどの有名レストランが権利を持っている塩田もあるようだ。ガイドツアーに参加できず内部には行けなかったことは残念だったが、道路からこの圧倒

    山の中の塩 - はちまドボク
  • DIYマインド - はちまドボク

    先月のニューデリー出張では、毎朝1時間ほどホテルの近所を散歩した。全く観光客などいない住宅地だったので、なんとなく現地の生活を垣間見ることができ、たいへんワクワクする刺激的な時間となった。 そこで衝撃のDIY作工物を見かけた。おそらく大五郎的な大型ペットボトルが埋め殺し型枠として使われている、オリジナルのコンクリート製ボラードだ。呑気に駐車しようと三角コーンのつもりで接触すると、確実に痛い目にあう重量と強度だろう。中心部に埋め込まれているように見えるポールの頂部には、破損を防ぐガードがついた反射材があり、実用性は十分。最下部は富士山の裾野のように安定感のある自然な錐体で広がっており、重力と粘性を感じる仕上がりになっている。2つのボトルの中心軸はずれており、もともと傾斜角ある現場の路面にフレキシブルに対応していることが伺える。 石川初さんたちが中山間地域で見出したFAB-G(ファブじい)たち

    DIYマインド - はちまドボク
    toya
    toya 2019/04/15
  • 復元された意思 - はちまドボク

    札幌のモエレ沼公園は、彫刻家のイサム・ノグチがマスタープランを行なったことはよく知られている。イサムは1988年3月に初めて札幌に招かれ、まだゴミの埋め立てが行われていた現場を見るなり気に入り、早速仕事に取りかかったらしい。ところが、なんと同年12月に急逝してしまったのだ。常識的に考えると、その時点で計画は頓挫ってことになりそうだけど、奇跡的にイサムの意思は受け継がれて、17年後の2005年にグランドオープンするに至った。 この広大な公園を体験すると、まさに「大地の彫刻」と呼びたくなる、まごうことなきイサム・ノグチ作品ってことが実感できる。人が不在だったにも関わらず、原作がものすごくリアルに実現されているって、当にすごいことだよね。残された関係者は、イサムが残した言葉や図面はもちろん、世界中に散らばっている作品などを手がかりにしながら、設計と施工をじっくり進めたとのこと。まるでクラシッ

    復元された意思 - はちまドボク
  • 段差の更新履歴 - はちまドボク

    職場の近所を通る私鉄の切土区間にある跨線橋。鉄道の建築限界をクリアするために、少々無理をしながら路面位置が持ち上げてられている。この様子には事情が積み重なっているような気がして、個人的にはがっちり心をつかまれた。そこで現状を観察しながら、アプローチ部のスロープが歩んできた歴史を妄想してみよう。あくまでも憶測だし、事実を調べるつもりもないけど。 スロープの下端部にはアスファルトがこんもり盛られている。ひょっとすると最初は階段だけでスロープは後から付け足したんじゃないかと思ったのだが、全体の勾配が緩いので当初からスロープがあったと考える方が自然だ。とりあえず、下端部のコンクリートが欠損して、その補修がアスファルトでなされていると解釈しておこう。 次にスロープ上面のテクスチャーの違いもたいへん気になる。中央部はわりと平滑なんだけど、両サイドは洗い出し仕上げのように骨材がむきだしになっている。これ

    段差の更新履歴 - はちまドボク
  • 技術革新が奪った仕事 - はちまドボク

    先日FBを見ていたら、友人が近所の廃料金所ブースを紹介していた。この近くはたまに通っていたはずなのに、いままで気付かなかった。自分の不明にちょっとした悔しさを抱きつつ、あらためて通勤時に寄り道してみた。 実際に稼働している自動精算機レーンの隣に、コーナーにアールがあしらわれた友人ブースの料金所が残されている。その味わい深い様子から、彼はテクノロジーによる世代交代をしっかり受け止めながら、淡々と歴史を積み重ねていことが感じられる。できれば、さらに向こう側に完全にナンバー自動読取装置で完全自動化されたレーンをつくって、彼がレジェンドとして脚光を浴びてほしいものだね。 それにしても、見どころがたくさんある。もともとのフォルムやプロポーションもかわいいし、存在感がある室外機が従属する関係もすてきだ。さらに、テントが張られていたのであろう屋根のフレームの様子とか、複数の種類が感じられる鉄板の錆の進行

    技術革新が奪った仕事 - はちまドボク
  • 山岳教会 - はちまドボク

    ヴッパータール空中鉄道を訪れるついでに、周辺エリアで見ておきたいものがいくつかあった。そのうちのひとつが、1972年につくられたゴットフリート・ベームによるマリエンドーム・ネヴィゲス(Mariendom Neviges)という巡礼教会。記憶が定かではないけれど、おそらくブルータリズム建築についてネットで探索していた時にヒットしたんだと思う。そりゃ気になっちゃうよね、アルプス山脈のようなエグい造形のコンクリート屋根や、円筒が連なったような宿泊施設らしき建物の壁面は。 どの電車に乗って、どうやって乗り換えて、どんなチケットを買うのかをちゃんと調べていなかったので、デュッセルドルフ中央駅の窓口でしっかり教えてもらい、ヴッパータール空中鉄道を含めて一日乗り放題になるチケット(Tages TicketのゾーンCだったかな)を購入した。そして、RE13に乗ってヴッパータール・フォーヴィンケル駅でS9に

    山岳教会 - はちまドボク
  • 大型複合トマソン物件 - はちまドボク

    秩父の道の駅に立ち寄った際、視界の端に気になるものが飛び込んできたので、フラフラと近づいてみた。それは「純粋橋」と言っても差し支えないトマソン物件だった。もちろん、一見してかつて鉄道を跨いでいたのだろうことは推測できたのだが、見れば見るほどときめいてくるのだ。 そもそも橋というものは、障害となるなにかを跨ぐものであるが、この橋は何も跨いでいない。純粋に路面を宙に浮かせているだけである。しかも、その側面にある階段は、その上に作られた斜路によって完全に無用の長物と化している。そればかりか、自転車や歩行者はなにも障害がない地面の上を悠々と通ることができるため、無駄な位置エネルギーの浪費を要求するこの斜路を通る者はまずいないだろう。 実際にこの橋の上の歩道からは、秩父駅に接続していたのであろう二股に分かれた線路敷跡が残されていた。武甲山から生み出される石灰石を使ったセメント関連の工場と結ばれて、な

    大型複合トマソン物件 - はちまドボク
    toya
    toya 2017/09/02
  • 沖縄の美しい海の見え方 - はちまドボク

    この夏は沖縄を訪問した。いつもどおりマニアックなドボク旅が基軸であることには違いないのだが、少々思うところがあって、最後の訪問先は沖縄戦最後の激戦地である摩文仁(まぶに)の丘にある「沖縄平和記念公園」とした。 ある程度覚悟を決めた上で資料館の展示にどっぷり向き合った結果、展示室を抜けた先に広がるオーシャンビューは印象が全く異なるものになっていた。当時の方々が眺めていた風景の構成自体は、現在と大きく変わらないはず。しかし、想像を絶する激しい戦時下において、どのように見えていたのだろうか。 受け止めきれない感情の起伏を感じながら、広大な駐車場に止めたレンタカーに向かって歩いていると、ポツリポツリと雨が降ってきた。まだ余裕あるよねえと思いつつも足早に歩いて車に乗り込み、ドアを閉めた3秒後に土砂降りになった。このような南国のスコールは、戦没者の方々の多くも体験されていたんだろうなあ。わけもわからず

    沖縄の美しい海の見え方 - はちまドボク
    toya
    toya 2017/08/23
  • イタリアの造形 - はちまドボク

    完全な主観ではあるけれど、イタリア人の造形力って特別にすごいと思う。街中に溢れる具象彫刻はもちろん、建築物も、自動車も、彼らが生み出してきた立体物の造形には、ついついうっとりさせられてしまう。 ネルヴィが設計したパラッツェット・デッロ・スポルト(Palazzetto dello Sport)は、当にすごかった。コンクリートドーム内側のリブが描くパターンの繊細な美しさはもちろんだが、緊張感がある採光部を介して、外側のY型フライングバットレスに至る力の流れの華麗な連続性には、ものすごく感激した。 構造面や施工面での合理性を追求しながら、極めて端正な造形物にまとめ上げる力って、尋常じゃないよなあ。先ほど少しネットの情報を調べてみたら、このドームはプレキャスト部材を多く使っているため、工期は40日程度だったという記載があった。当なのかなあ。

    イタリアの造形 - はちまドボク
    toya
    toya 2017/05/29