外食激戦区の英ロンドンで、うどん店「丸亀製麺」が人気だ。運営会社のトリドールホールディングスの粟田貴也社長は、海外店舗を2023年3月期末に比べ5倍以上の4000店舗まで増やし、世界の外食大手に伍する「日本発のグローバルフードカンパニー」になるという目標を掲げる。 どのように壮大な目標を実現するのか。粟田社長の英ロンドンの店舗視察に同行し、話を聞いた。(10月3日公開の日経ビジネスオーディオ「大西孝弘の『日本と欧州の交差点』」でもトリドールやアシックスの海外展開を語ります) 野心的な海外出店計画を掲げています。世界戦略の中で欧州はどのように位置付けていますか。 トリドール粟田貴也社長(以下、粟田氏):欧州は歴史はかなりあって、食文化も非常に深いものの、米国に比べてレストランに占めるチェーン店の割合が低いという特徴があります。個人店などチェーン以外のレストランが元気ですよね。その意味で、米国