■"Semantic search"導入は翻訳者にとって大きな問題になる 上記の記事、要するにGoogleが検索システムを大きく変更するという話で、その肝となるのが"Semantic search"です。つまり表面的な言葉ではなく、その意味を考えて検索し、その結果を返すわけです。一般的な調べ物では便利かもしれませんが、我々のように表現そのものを検索対象にする人間にとってはノイズが大幅に増えることになります。 また、これはパーソナライズの一種でもあります。つまり、私が検索した場合と、いま、この記事を読まれている人が検索した場合とで結果が異なるわけです。これもまた、一般的な調べ物では便利かもしれませんが、我々のように表現そのものを検索対象にする人間にとっては何を調べているのかわからず大きな問題となります。 このあたりは先日出た訳書『閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義