うつのみやさとるの存在は、90年代以降の日本のアニメートについて語る上で、非常に重要である。特に、代表作である『御先祖様万々歳!』で見せた、極めてシンプルなキャラクターと、リアルな芝居によるアニメーションのスタイルは、実に独創的で、そして斬新だった。それは、多くのアニメーターに影響を与えている。 彼は感性や直感で描くタイプではなく、それまでの知識や、自分独自の方法論を基にして、理論的に描くタイプのアニメーターなのだという。今回は、彼が影響を受けたアニメーションや、アニメに関する考えを交えて、色々な話をうかがってみる事にしよう。 2000年12月27日 取材場所/東京・荻窪 取材/小黒祐一郎 構成/小川びい、小黒祐一郎 1959年生。愛媛出身。アニメーター。血液型はA型。高校卒業後、テレコム・アニメーションフィルムに入り、アニメーターとして活動を始める。その後、スタジオエイトバイテン等を経て