日本青年会議所東北地区岩手ブロック協議会(会長・木村直樹花巻青年会議所顧問)は8日、大槌町小鎚の城山公園体育館で第47回同ブロック大会を開き、地方活性化に向けた方策を議論した。 県内に13ある青年会議所の関係者ら約300人が参加。同町でスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」などの位置情報ゲームを活用した観光振興に取り組む町復興推進隊の持田崇氏と、県庁ゲームノミクス研究会の保和衛会長がパネル討論を行い、被災地に観光客を呼び込むためのヒントを探った。 樋渡(ひわたし)啓祐・前佐賀県武雄市長は「地域の活性化に向けて個性を生かすアイデアと行動力」と題し講演。市立図書館に書店チェーン「TSUTAYA(ツタヤ)」を誘致した事例を紹介し「(行政の仕事は)スピードが最大の付加価値だ」と強調した。 【写真=パネル討論を行う持田崇氏(右)と保和衛氏】
滝沢市下鵜飼の市立湖山図書館(長嶺正治館長)は1日、リニューアルオープンから7カ月を迎えた。市交流拠点複合施設「ビッグルーフ滝沢」内に開館した昨年12月から6カ月間の利用者数は前年同期比1・6倍増と順調な滑り出しで、同施設に産直施設が開業した4月以降は2倍近い伸びとなった。蔵書の増加や快適な読書環境づくりなどのサービス充実に加え、複合施設の利点が生きている。 同館によると、オープンから6カ月間の利用者数は前年同期比1・6倍の2万2776人で、貸出冊数は8万2267冊。特に4月以降は同施設に産直やレストランが開業した相乗効果で、4月の利用者数は前年同月比1・8倍、5月は同2倍に上った。 同館の面積は842平方メートルで旧館より約3倍広くなり、蔵書も増加。現在は8万3千~8万4千冊で、5年ほどかけて最大10万冊そろえる。館内では、1日の岩手山山開きにちなみ「名山」をテーマにした本の特集など時節
盛岡市のさわや書店(赤沢桂一郎社長)は19日、JR盛岡駅ビル・フェザン本館3階に新設した「ORIORI(オリオリ) produced by さわや書店」で、スマートフォンなどの端末をかざすと、店員の手書きで本の内容をPRする「ポップ」を画面で見られる無料サービスを導入した。全国初の試みで、店内を歩きながら新感覚で本探しを楽しめる。 新サービスはポップをデジタル化した「POPSTAR(ポップスター)」。スマホやタブレット端末に専用アプリをダウンロードし、店内を歩くと画面上にさまざまな本のポップが映し出される。 例えば、書籍スペースでスマホをかざすと「酒飲みはこの本。他人のお酒で失敗した話はなぜか安心する」などのカラフルなポップが画面に登場。この画面を指で触れると、「生きていてもいいかしら日記」(北大路公子著)と、店員お薦めの本の情報を見られる。 同書店は現在、県内外に雑貨店含め11店舗を展
盛岡市大通のさわや書店本店(竹内敦店長)は24、25の両日、東北の日本酒試飲会を開いている。日本出版販売(東京都千代田区)と東北の書店100店舗のキャンペーン「東北の日本酒と書店祭」の一環で、本と一緒にお酒に親しんでもらう。 本県の浜千鳥と鷲(わし)の尾など、東北6県の日本酒14銘柄の中から3種類を選んで試飲できる。通行人たちが店頭で足を止め、各地の地酒を飲み比べた。 25日は午前10時から午後8時まで(日本酒が無くなり次第終了)。キャンペーンは3月20日まで行われ、本の購入でスタンプを集めて応募すると、抽選で計140人に日本酒が当たる。お酒が飲めない人のために図書カードを贈るコースもある。 【写真=竹内敦店長(左)と会話しながら東北の日本酒を味わう人たち】
矢巾町とビジュアルコミュニケーション事業を手掛ける東京都のアマナ(進藤博信社長)、楽天(三木谷浩史社長)は22日、地方創生の取り組みに向けた連携協定を結んだ。やはぱーく内図書センターの無料の電子図書館サービスを5月から開始。町の新たなブランドイメージ創出に向けたロゴの制作やインターネット通販サイトを通じたPRなどを仕掛け、町の魅力を発信する。 協定締結式は同町南矢幅の町役場で行われ、高橋昌造町長とアマナの油谷信亮、楽天の野原彰人両執行役員らが出席。協定には電子図書館のほか▽国内外への町産品の販路拡大▽ふるさと納税の推進▽スポーツを通じた地域振興-など全部で10項目を盛り込んだ。 電子図書館は町民向けで、やはぱーく内図書センターでIDを発行する。図書館を24時間利用できる形となり、スマートフォンやタブレット端末で貸出期間内に電子書籍の読書ができる。劣化が激しい地域資料なども提供が可能になる。
北上市本石町の市立中央図書館(高橋景子館長)は、利用者が自身の読書履歴を記録できる「読書通帳」のデザインを一新した。同市在住の女性イラストレーターに依頼し、緑あふれる公園で子どもが読書に親しむ様子が描かれた表紙に。本を五つまでの「星」で評価する欄も新設した。1日から始まる「岩手の読書週間」に合わせて配布を始め、市民の読書推進を図る。 読書通帳は2015年4月に導入し、デザイン変更は初めて。表紙のイラストは同市村崎野の高橋玲香さん(35)が描いた。 1日から同図書館や江釣子、和賀両図書館で配り、市のホームページでダウンロードできる。市立中央図書館の伊藤美奈海主任は「本は心の成長の糧になる。いろいろな本に出合ってたくさん通帳を使ってほしい」と呼び掛ける。 問い合わせは同図書館(0197・63・3359)へ。 【写真=デザインを一新した読書通帳】
奥州市胆沢区南都田の市胆沢図書館(藤田司館長)は、2月22日に開設する猫専門の図書コーナー「猫ノ図書館」をPRする猫館長を募集している。本物の猫を図書館長に任命する試みは全国的にも珍しく、愛嬌(あいきょう)たっぷりに読書の魅力を発信してもらう。 猫館長は、同図書館の広報活動に画像で登場するのが主な役割。応募条件は市内の成猫(生後6カ月以上)の飼い主で、性別は雄、雌を問わない。猫のみ写ったカラー写真(L判)を応募用紙に貼り、1人につき3匹まで応募できる。 締め切りは1月31日。写真とプロフィルを2月2~7日、図書館が入る胆沢文化創造センター内に掲示し、来館者に投票してもらう。館長に選ばれた猫には、オープン日に辞令書を交付。任期は1年間とする。 応募用紙は胆沢図書館で受け取るか、市のホームページから印刷できる。問い合わせは同図書館(0197・46・2133)へ。 【写真=オープンの準備が進む「
盛岡市盛岡駅前通のさわや書店フェザン店(田口幹人店長)が発案した「文庫X」の取扱店が、全国47都道府県の620書店に広がった。カバーとフィルムで文庫本を包み、買うまで中身が分からない謎が興味と話題を呼び、初版3万部だった中身の本は18万部まで重版。地方の書店を発端に、全国の出版界を駆け抜けた今年の明るいニュースとなった。同店は12月9日、中身の謎を明かす「文庫X開き」を同市で開催。著者も訪れ、作品への思いをファンと語り合う。 公開されている情報は▽価格(税込み810円)▽ノンフィクション▽500ページ以上―の3点のみ。同店の文庫担当長江貴士さん(33)が「先入観を持たずに本を開いてほしい」と企画し、7月21日に始めた。 文庫X開きは、同市盛岡駅前通のフェザン本館1階で午後6時半から。著者が長江さんと対談形式でトークショーを行う。入場無料だが、整理券が必要。問い合わせは同店(019・625・
紫波町図書館(工藤巧館長)は22日、同町土舘の志和公民館で「出張としょかん」を初めて開いた。開館当時から掲げるコンセプト「農業の応援」に基づき、普段はなかなか足を運べない農家向けに企画。農業に関するDVDの上映や解説を行い、参加者は野菜作りのこつを学びながら、町の図書館の多様な役目に触れた。 農業者ら約50人が参加。農山漁村文化協会東北支部の柳島かなたさんが解説し、図書館でも貸し出しているDVDを上映してトマトとジャガイモ、サトイモの植え方に関する裏技や畑の雑草対策を紹介した。柳島さんは農薬を減らす知恵として黄色いバケツ、水、食用油と乳酸菌飲料か酢を使って虫を水面におびき寄せる方法を説明。参加者はメモを取るなどして熱心に聞き入った。 町図書館はJR紫波中央駅前に2012年8月開館。農業コーナーは入門書から専門書まで約千冊をそろえ、農業専用のデータベース「ルーラル電子図書館」も利用できる。一
滝沢市は3日、市役所向かいの同市下鵜飼に建設した交流拠点複合施設「ビッグルーフ」の報道関係者向け内覧会を開いた。 同施設は鉄骨造り2階建て、延べ床面積6356平方メートル。1階は観光案内所や産地直売所を置く産業創造センター(2017年4月オープン)と、10万冊を収容できる図書館などを備えたコミュニティーセンターを併設し、2階に屋上テラスがある。総工費は45億4853万円。 同センター内の大ホールは壁を取り払い、催事規模や目的に合わせて調整可能。6メートル昇降できる客席があり、ステージとして利用もできる。 市民向け内覧会は8日午前10時~午後4時。コミュニティーセンターは12月1日にプレオープンする。 【写真=約10万冊の本を収容できる図書館】
一関市大手町の市立一関図書館(小野寺篤館長)は2014年7月の新装開館以来、利用が飛躍的に伸びている。15年度の個人貸出冊数は43万4154冊と県内公共図書館のトップに躍り出た。中高年らの要望に応えて雑誌や視聴覚資料を増やし、ジャンルごとにお薦め本のコーナーを設けるなど運営の工夫が奏功。市中心部に人を呼び込む拠点ともなり、魅力あるまちづくりを後押ししている。 県内図書館の利用状況は県立図書館が調査。一関図書館は15年度に通年利用が可能となり、盛岡市立図書館(36万5315冊)、北上市立中央図書館(34万6682冊)、県立図書館(28万5289冊)と2位以下を大幅に上回った。移転改築前の13年度は18万4550冊で、倍以上になった。 本を紹介するミニコーナーも特徴。さわや書店(盛岡市)本店元店長の伊藤清彦副館長を中心に「山岳ミステリー傑作選」「今、この作家が面白い!」など魅力ある展示に力を入
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