3月末、住本和美館長とサブチーフの東野優子さんをはじめノビノスの運営スタッフは、貸し出し本に管理用のICタグを封入し、蔵書点検と分類作業を進めていた。児童図書館から引き継いだ本、下津図書館から移管した本、そして新しく購入した本は、合わせて約12万冊にのぼるという。新人スタッフも多く、本の貸し出し業務だけでなく、多目的室やホールなどの貸し出し業務や託児所との連携、そして自由度の高い空間ならではのルール作りなど、開館に向けて必要な作業もたくさんある。 ノビノスのコンセプトを聞いた住本館長は、図書館の開館と、機能を生かしてにぎわいを創出するという普通の図書館以上のことを求められていると思った。それは東野さんも同じで、これまで一般的な図書館で働いていた東野さんにとって楽しそうな図書館ではあったが、実現のために考えることがたくさんあるとプレッシャーにも感じていた。 開館準備のため、完成した建物に入っ