経済産業省は18日、九州電力の社員らが、競合関係にある新電力の顧客情報を日常的に見ていたと発表した。大手電力の送配電子会社が管理するこれらの情報の不正閲覧は関西電、東北電に続く3社目となる。 経産省の電力・ガス取引監視等委員会(電取委)によると、九電社員らが見ることができたのは、子会社の九州電力送配電と契約のある新電力の顧客の名前や電気使用量など少なくとも14項目。分社化された2020年から今月まで全ての営業所に置かれた端末で閲覧できた。電取委は九電と送配電子会社に対し、2月3日までに電気事業法に基づく報告を求めた。 電力自由化で、新たに参入した新電力と大手電力の公平な競争のため、送配電子会社が持つ新電力の顧客情報を親会社である大手電力と共有することは電気事業法が禁止している。情報を利用して競合する新電力の顧客に営業活動を行うことなどを防ぐためだ。 不正の発覚が相次ぐ事態に電…
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