ホームレスを排除するために設置された石。公光橋の下にコンクリートが打たれ、規則的に配置されている=芦屋市公光町 異様な光景に思わずたじろいだ。「排除の石」。そんな言葉が浮かんだ。 関西屈指の高級住宅街を抱える兵庫県芦屋市。散歩道として住民が行き交う河川敷に、コンクリートが打たれ、尖った石が敷き詰められている。ホームレスを寄せ付けない、露骨な敵意を感じた。 石があるのは阪神芦屋駅近く、芦屋川に架かる公光橋の下。その存在は、神戸新聞の読者が教えてくれた。5月、兵庫県三田市の武庫川河川敷に治水のために敷かれた石を紹介した記事を読んで、「私の住む芦屋には、もっと嫌な石があるんですよ」と連絡をくれた。 その女性(61)は、生まれも育ちも芦屋。2000年代前半、犬の散歩で毎日のように公光橋の下を通った。そこでホームレスの男性を見ていた。 「こういう言い方は変だけど、小ぎれいな格好をしていてね」。男性は
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