気温30度超の猛暑が続く今年の夏、千葉県東部の東金市や九十九里町など山武地区でエアコンの室外機の盗難被害が相次いでいる。 県警によると、同地区6市町で7月以降、民家や飲食店などから盗まれた室外機は計100台以上。部品の金属を転売するための犯行とみられる。エアコンが使えず熱中症になる危険性もあり、被害に遭った人たちは「こんな暑い時期にたまらない」と憤っている。 「あれ? 涼しくならない」。東金市で美容院を経営する50歳代男性は今月4日、エアコン2台のスイッチを入れても室温がなかなか下がらず不思議に思った。外を見てみると、前夜にはあった室外機が1台なくなっていた。 残った1台のエアコンをフル稼働させたが、店全体に涼しい風は届かず、半面だけで営業した。業者から新しい室外機が届いたのは2日後。室外機のみでは販売してもらえず、本体ごと取り換えたため約15万円もかかった。男性は「もう、踏んだり蹴ったり