20代の頃は朝の身支度に小一時間かかった。 朝起きて、シャワーを浴びて髪を洗う。 いつもいい匂いをさせていたかった。 不器用ながら髪もブロウしていたし、 服装にも気を配ってた。 モテたかった。 今は朝起きて、ゴムで一つにくくるだけ。 武士のようなワイルドさ。 はねていても、絡まっていても 縛ってしまえばわからない。 あの頃は囲み目メイク全盛期、 黒々と目を囲って、マスカラも重ね塗り。 朝弱いくせに、長々と化粧するもんで 遅刻しそうになっては新宿駅をハイヒールで全力疾走しては、よくヒールを折っていた。 モテたかった。 今は朝起きて顔を洗えば出勤可能。 2分でオッケー。 顔を洗うのもスキンケアというより、 ほぼ目やにをとるためだけだ。 別に私お母さんだから、とかではない。 (実際あの歌は私もちょっぴりムカついた。) どうせ職場にいけば、マスクをして ここしかみえないからだ。 まつげエクステをし