東日本大震災を始め、辛く悲しい出来事が多い一年でした。仕事も忙しくあまりblogを更新することも出来ませんでしたが、年末ですから今年、記憶に残った本をいくつかご紹介したいと思います。 [量子力学この一冊] 矢野の大学時代からの友人である森田邦久氏の新著が「量子力学の哲学」です。量子力学というのは物理学の一分野で、たとえば「電子」などというミクロな*1物質の振る舞いを分析します。 電子などのミクロな物質には「粒子と波」の両方の性質が観測されるなど、ミクロな世界では我々の日常生活では少し理解しがたい現象が発生します。 そのため、それをどのように理解すればいいのか、が重要な問題になってくるわけです。「シュレディンガーの猫」と言われる話に端的に表される問題ですが、学問的には「量子力学の解釈問題」とか「量子力学の観測問題」などと呼ばれています。 大学時代に森田氏と矢野(ともう一人の友人F氏)は物理を
書籍の目次 序 章 鮎川義介と日米関係 第Ⅰ部 日産の創業から満洲国へ 第1章 経済的国際主義 —— 1937年以前の鮎川とアメリカの産業への関心 はじめに 1 日産コンツェルンの形成と外国資本 2 GM・フォードとの提携交渉 第2章 満洲重工業の設立と満洲への米国資本導入構想 はじめに 1 満洲の経済開発を誰が担うのか —— 満鉄から関東軍へ 2 満洲重工業の起源 3 鮎川の満洲国への関与 おわりに 第3章 鮎川と米国フォード社との提携交渉 —— 1937~40年 はじめに 1 日産・フォード提携交渉 2 GMの動向 3 フォード社の満業以外の自動車会社との提携構想の推進 おわりに 第4章 鮎川の日本自動車産業界統合の挫折 第5章 フーヴァーと米国の東アジア政策 —— 第一次世界大戦終結後から日米開戦前まで はじめに 1 ハーバート・C・フーヴァー —— 実業家から政治家へ 2 フーヴァ
いま、社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士・保育士等の養成が急務の課題となり、社会福祉に携わる人々の教育カリキュラムの確立・充実が急がれている。しかし養成のために必要となるテキストはいまだ不充分である。本書は社会福祉をめざす学生が身につけるべき基本的な知識をわかりやすく簡潔にまとめたもの。入門者必読書。 第1章 社会福祉の成立と理念 第1節 社会福祉の成立 第2節 社会福祉の概念 第3節 社会福祉の理念と価値 第2章 現代社会と福祉 第1節 現代社会と国民生活 第2節 福祉ニーズの動向 第3節 現代の福祉問題 第3章 社会福祉の歴史 第1節 欧米における社会福祉の歴史 第2節 日本における社会福祉の歴史 第4章 社会福祉従事者 第1節 社会福祉従事者の現状 第2節 社会福祉従事者の専門性と倫理 第3節 保健医療関係分野との連携 第5章 ソーシャルワーク 第1節 ソーシャルワークの基本的枠
2012年2月下旬発売予定【ジャンル:人文・哲学】 ヘーゲル弁証法とイタリア哲学 上村忠男:編訳 A5判上製304頁 本体3,800円 ISBN978-4-901477-91-8 19世紀におけるナポリ・ヘーゲル派の異才スパヴェンタ(1817-1883)による弁証法を〈改革〉する試みと、それに対する20世紀のクローチェ、ジェンティーレの応答を収める。イタリアでのヘーゲル受容の百年におけるもっとも重要な一幕を再現するアンソロジー。シリーズ「古典転生」第6回配本(本巻第6巻) 収録論文 ヘーゲル論理学の最初のカテゴリー (ベルトランド・スパヴェンタ) 区別されたものの連関と対立するものの弁証法 (ベネデット・クローチェ) 変成の概念とヘーゲル主義 (ベネデット・クローチェ) ヘーゲル弁証法の改革とB・スパヴェンタ (ジョヴァンニ・ジェンティーレ) ヘーゲルと弁証法の起源 (ベネデット・クローチ
「科学的研究で重要なのは有意かどうかである」というこれまでの傾向に対し、統計改革と呼ばれる新たな運動が起きている。本書はこの運動に焦点を当て、今後の研究に求められるデータの示し方を丁寧に解説。医学・教育学・社会学など、心理学以外の多くの他分野にも役立つ内容で、本書を読み進めることで必ず理解が深まる、これからの研究者必携の書。 正誤表(PDF) まえがき 第I部 背景と歴史 第1章 心理統計における新展開:統計改革がはじまった 1.1 Cohen(1994) 1.2 心理学における統計改革 1.3 さまざまな分野における統計改革 1.4 日本における統計改革 1.5 統計改革の現状と将来 1.6 まとめ 第2章 帰無仮説検定:その論理と問題点 2.1 「有意」の誕生 2.2 帰無仮説検定の論理 2.3 帰無仮説検定の問題点 2.4 帰無仮説検定を擁護する 2.5 まとめ 第II部 理論と実践
Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the Mind (The MIT Press) 作者: Matthew M. Hurley,Daniel C. Dennett,Reginald B. Adams Jr.出版社/メーカー: The MIT Press発売日: 2011/03/04メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 105回この商品を含むブログ (16件) を見る 本書はコンピュータ科学・認知科学者のマシュー・ハーレー、科学哲学者のダニエル・デネット、心理学者のレジナルド・アダムズの3人の共著によるユーモアの進化的な考察にかかる本である. 私たちはユーモアやジョークが大好きだ.友人や家族の会話でおどけて笑い、金を払ってコメディ映画を見て腹を抱える.でもなぜなのだろう?そしてジョークの何が私たちに喜びを与えるのだろう?こ
〈私はユダヤ人として、イエスともノーとも言えません。賛成も反対も、どちらも不適切なのです……私にとってドイツとは、母語であり、哲学と文学なのです。このすべてを私は擁護できるし、擁護しなければならない。しかし、ドイツの再起のためには悪魔そのものとでも手を組むだろうというマックス・ウェーバーの堂々たる文を読むときには、私はそれにたいして距離を置く義務があって、賛成も反対もできません。そしてこの文にはまさに決定的な点があらわれでているように思えるのです〉(ヤスパース著『マックス・ウェーバー』贈呈へのアーレントの礼状より。1933年1月1日) ハンナ・アーレントとカール・ヤスパースのこの往復書簡集は、男女二人の哲学者のあいだの膨大な文通をあますところなく収録した思想史上初の書簡集である。手紙のやりとりがはじまったのは1926年、21歳のアーレントがハイデルベルク大学のヤスパースのもとで哲学を学んで
四六判 / 1028ページ / 上製 / 価格 14,300円 (消費税 1,300円) ISBN978-4-588-00969-3 C1310 [2011年11月 刊行] カントに至る近代道徳哲学の流れはどのようなものであったか。本書は、主意主義、主知主義、合理主義から理神論や懐疑論、無神論までの多様なスペクトルからなるモンテスキュー以後の道徳思想の流れを詳細に後づけ、カントによる「自律」としての道徳観の創成を解明すべく近代の道徳思想史を網羅的に分析し、考察した記念碑的著作。 ジェローム・B. シュナイウィンド(シュナイウィンド ジェローム)(Jerome B. Schneewind) 1930年生まれ。プリンストン大学にて博士号取得。その後、シカゴ大学哲学部をはじめ、哲学の専門家として、イエール、プリンストン、ピッツバーグ大などを経て、ジョンズ・ホプキンス大学教授。現在は同大学名誉教授
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く