人と人がともにいる相互行為の状況には、どんな拘束が働いているのか? 言葉を発し行為するとき、その拘束がどのように参照され利用されるのか? 人々が会話に参加するやり方を精密に分析することで相互行為状況の秩序を内側から解明する。 1章 相互行為秩序と会話分析 1 はじめに 2 相互行為の秩序 3 文脈依存性を解消しないこと 4 相互行為の「内部の」社会構造 5 行為の記述と「文化」社会学 6 意図と慣習:語用論的コミュニケーション研究との対比 7 参加の組織化という問題 8 本書の目的と構成 2章 参加の組織化と連鎖装置 1 はじめに 2 「話し手」「聞き手」概念の解体 3 ターンテイキング組織と参加の組織化 4 連鎖組織と参加の組織か 5 データのが異様と若干の方法論上の問題 6 結論 3章 オーヴァーラップ発話の再生と継続 1 はじめに 2 ターン冒頭再生と日本語の遅れた投射可能性 3 再