「自分なんて面白くない、つまらない、嫌い」という人へ。 自分が面白くて仕方がない。そんな人はそういない。思春期をすぎて大人の階段をのぼって、それでも自分が面白くて仕方がない、なんて人は少しオカシイ。或いは、あえて自分を見ずに生きているんだろう。そういう人生の愉しみ方はあると思う。予測精度の低い人生は賭けの要素が強いけれど、しっかりセルフコントロールできることが最良とも限らない。大抵は自分との付き合いが長くなればなるほど自分がどんな人間か見えてくる。否、見えてくるような気がする。自分自身が常に予想外だとかいう人は、それが意図的でないなら少し格好をつけているか単に馬鹿なんだろう。 要するに自分がツマラナイのは、およそ自分が予測範囲内の存在だからだ。明日も明後日も来週も、たぶん、今日とそれほど変わらない日常を生きていて、その中で起こる事件はこれまでにもあったような出来事の変奏にすぎず、自分がうま