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2012年12月14日のブックマーク (4件)

  • 初心者のための記号論

    <訳者より> テキストは英国のウエールズ大学のダニエル・チャンドラー博士による記号論への入門書のオンライン版であり、インターネット上で公開されているものです。このオンライン・テキストは評判が良く、1995年公開以来のアクセス回数は56万回(2004年2月時点)にもなっています。 訳者は2002年4月まで35年間、企業の研究所に勤務していたシステム分析が専門の技術者ですが、記号論のの中に、「システム」という言葉がたびたび出てくることから記号論に興味を覚え、インターネット上で調べていたところテキストと出会いました。記号論の主要トピックスをソシュールの記号学および構造主義をベースに、丁寧に説明しており具体的な例も多く観念的でないことから、記号論を勉強してみたいと思っている人、記号論の勉強を始めたがよく分からず挫折した人にとって良い参考書になるのではないかと感じました(残念ながら、日では、

  • エンジニアのための記号論入門:目次

    目 次 はじめに Ⅰ 記号、記号論、記号論的分析とは 1 我々は記号の世界に生きている 2 記号論的分析はシステムのモデル化? Ⅱ 記号の基的性質 3 システム(体系)を重視するソシュールの記号論 4 記号過程を重視するパースの記号論 5 記号のもっともらしさと表現:様相(モダリティ)と表現 Ⅲ テクストの構造分析のための基概念 6 テクストの構造を決める統語分析 7 テクストの意味を見出す範列分析 8 記号の意味を豊かにするレトリック 9 記号の働きを決めるコード Ⅳ 記号論の工学への展開について 10 もの(製品・部品)と情報を結び付ける識別コード 11 記号論と情報システムをつなぐ組織記号論 あとがき 参考文献 <著者より> 記号論は、表現とその意味の関係を探求する人文科学の一部門ですが、エンジニア特に情報工学(ウエブ開発、システム開発、人工知能、ソフトウエア開発とくにオブジェク

  • 【無料記事】「正義は伝播せず、悪意だけが伝わってゆく」神山健治監督の絶望との戦い。(2222文字):弱いなら弱いままで。

    ただいま発売中の『アニメスタイル』第二号に、映画『009 Re:Cyborg』を撮り終えたばかりの神山健治監督のインタビューが載っている。これがおもしろい。 神山監督は日のアニメ監督のなかでも最も多くインタビューに応じているほうだろう。おかげで何を考えて作品を作ったのか、非常に細かいところまで知ることができる。もちろん、作品解釈にあたっては作家の言葉がすべてではないが、なかなかに難解な『009』を解釈しようとするとき、作り手の言い分が頼りになることもたしかだ。 しかし、ここでは作品の「謎解き」に関する情報を扱うことはよそう。ぼくがここで取り上げたいのは作品のテーマである。『009』を見たひとは、この映画のテーマが『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GiG』、『東のエデン』と続く神山作品と共通していることに気づいたはずだ。

    【無料記事】「正義は伝播せず、悪意だけが伝わってゆく」神山健治監督の絶望との戦い。(2222文字):弱いなら弱いままで。
    tsuwatch
    tsuwatch 2012/12/14
  • アンチエンターテイメントとしてのヱヴァQ

    <はじめに> ヱヴァQが面白く無かった人の中には、どうしてそれが面白く無かったのか、 どうしてあんなに面白く無かったものをありがたがる人がいるのか、を理解できない人もいるかと思います。 (理解した上で嫌悪感を感じる人は説明の対象外です) そうした人達に向けてヱヴァQおよび旧作エヴァンゲリオンの面白さと面白く無さを説明してみます。 ただし、これは「説明」なのであって、ヱヴァQはだから面白いよねという「説得」ではありません。 理解できたからといってヱヴァQが面白くなるわけではありません。 <要約> ヱヴァQはアンチorメタエンターテイメント的な構造=「期待を裏切られる楽しみ」を持っている。 (ここでいう「期待」とは「謎の提示→解決」「話のフリ→オチ」「主人公の苦難→成長」という、従来のエンターテイメントが持つ構造である) 「期待を裏切られたこと」が受け入れられない人は当然つまらなく感じるし、

    アンチエンターテイメントとしてのヱヴァQ