NHKのBSプレミアムで2014年10月11日から放送開始されたテレビアニメーションシリーズ『山賊の娘ローニャ』。NHKのテレビアニメシリーズは、1978年に宮崎駿監督の初テレビシリーズとして知られる『未来少年コナン』から始まった歴史があり、その息子の宮崎吾朗監督による初テレビシリーズとして注目されている。 原作は『長くつ下のピッピ』などで著名なスウェーデンの児童文学者アストリッド・リンドグレーン晩年の児童文学『山賊のむすめローニャ』(1981年)。名作児童文学のアニメ化といえば、『アルプスの少女ハイジ』や『赤毛のアン』といった高畑勲×宮崎駿の出世作を連想させる。 ところが、制作体制は父・宮崎駿監督のスタイルと大きく異なる。アニメ制作は『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』や『シドニアの騎士』などを手がけたデジタルアニメーションスタジオのポリゴン・ピクチュアズ。スタジオジブリは制作協力と