先週、神保町で拾った『本の本』完揃いをつれづれに読まんとて、2巻11号をば風呂につかりながら読んだんだけれど… 壽岳文章「わが『書物』の思い出」『本の本』2(11) p.6-9(1976.11) いきなし、吹いた(≧∇≦)ノ 私が向日庵本〔寿岳の私家版〕作成に情熱をそそいた期間は、日本国政府が英語や英文学の学徒を国賊のように言いくたし、大学の英米文学科が次々ととりつぶされた時期にあたる。 と、私家版(向日庵本)を作っていた時代の困難をのべるのはいーんだけど(ご存知のとーり、敵性文化などと英学徒をいぢめたのは、われわれ庶民である。政府直営の学校では英語が禁じられてはいない)。 その間私は、こつこつと十数冊の限定本づくりに励み、熱心な読者に直接頒布した。 ほほぅ、なるへそ(・o・) それから 出版法の規定からすれば、内務省への納本が義務付けられていたけれど、私はあえて納本しなかった。 ギョエー