ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られるジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏は、参院選で敗北を喫したのは「野党」ではなく、「マスメディア」であるとの見方を示した。 * * * 先日の参院選で与党などの改憲勢力が3分の2以上の議席を確保し、今秋からの臨時国会で改憲論議が俎上(そじょう)に載せられることは確実な情勢となった。 安倍首相は年頭の記者会見で「参院選で憲法改正を国民に問う」と述べたが、参院選の遊説では憲法改正に言及せず、アベノミクスの推進を冗舌に語った。一方の野党側は「3分の2」という数字を大きく掲げ、改憲派に3分の2以上の議席を獲得させまいと、改憲の争点化を目指した。結果はご覧の通り、野党共闘側の敗北で終わった。 3年前の参院選で、1人区の勝敗は野党の2勝29敗だった。だが、今回は野党共闘の成果もあり、11勝21敗と勢いを取り戻した。自ら設定した
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