2023年、筆者は新興企業Sightfulが開発した拡張現実(AR)ラップトップ「Spacetop」を体験した。この製品は、ARメガネと「Chromebook」のキーボード部分のようなデバイスで構成され、仮想のアプリ画面を空間に浮かべることができる。ノートPCの画面の代わりにARメガネを使うというわけだ。ハードウェア製品としては、時代を先取りしているように思えた。 しかし、Sightfulの創業者らによると、このARラップトップが発売されることはない。同社はこの製品の計画を中止し、1900ドル(約28万円)の「Spacetop G1」を予約した人に電子メールを送り、100ドル(約1万5000円)の前金を返金すると伝えている。 Sightfulは代わりに、新しい「Windows」ノートPC向けのソフトウェア製品にシフトし、ARメガネと接続した同様の体験を提供する予定だ。これはWindowsア