私がお気に入りでいつも指名する美容師さんは女性の方なんですが、その方とは別にこの間、私のシャンプーを受け持ってくれた方は男性で、かなりハンサムでかんじのよいひとだったんでした。 「すすす、すごくかっこいー。シャンプーしてくれるひとは選べないから、このひとにあたってラッキーかも」 などと考えながら、シャンプー台に移動したときのこと。 「あっ、お客さま、こちらのえーと……漫画本? 雑誌? とにかくこれ、こちらに置いておきますね」 と言って彼が示したのは、私の文庫本でした。ちなみにハヤカワミステリ文庫。*1 別にいいけど、そうか、おにいさん、あなたは「文庫本」てものを知らないのか……本読まないのね…… と思った瞬間に、何もかもが色褪せて見えたんでした。不思議ね。 もうビタイチときめかなくなりやがんの。 そーいえば、私の従姉がケーキ屋で働いているんですが、ハンサムな若者が数人やってきて、 「バイト