男たちの女性に対する押しが弱くなったというのは、よく聞く話だ。先日も、こんなエピソードを耳にしたばかり。話してくれたのは、32歳の裕美さん(仮名=以下同)。 「飲み仲間で気になる人がいたんです。ふたりで飲んだりもしているのに、彼はなかなか手を出してくれない。そこで私、温泉旅行に誘ったんです。彼、ふたつ返事で車を出してくれて。彼もその気だったんだとわかってうれしかった。ところが」 裕美さんの顔が急に曇る。 「同じ部屋に泊まって布団を並べて寝ているのに、彼、何もしてこなかったんです。自分から彼の布団に潜り込もうかと思ったけど、それは惨めすぎてできなかった。結局、次の日は沈黙のまま帰りました。帰りの車の中でも、彼は普通に話しかけてきたけど、私は話す気力もわきませんでした」 いったいなぜ? どうして? あれこれ尋ねたが、裕美さんも彼とはそれきり連絡もとっていないため、彼の気持ちはわ