udev(userspace device management)とは,カーネルがパソコンへの接続を検出したデバイスに対して,動的に「デバイス・ファイル」を作成して割り当てるための仕組みです。 Linuxは,システムに存在するあらゆるリソースをファイルとして扱うという特徴を持っています。デバイス・ファイルとは,周辺機器などのデバイスをファイルとして扱えるようにしたもので,/devディレクトリの下に格納されています。 例えばマウスなら,/dev/input/miceといった名前のデバイス・ファイルが用意されています。デバイス・ファイルもファイルの一種なので,基本的に通常のファイルと同じように扱えます。ファイルの中身を表示するcatコマンドを使えば,マウスから入力された情報が画面に表示されるという具合です。逆に,デバイス・ファイルに対して書き込みをすることで,周辺機器を操作することも可能です。